エリザベス女王杯の激戦から一夜明けた11日、優勝した
ラッキーライラックは自厩舎の馬房で元気な様子を見せていた。
「レースでの疲れはあまりなかったようで、昨日馬も馬房に戻るとすぐにカイバ桶に顔を突っ込んでいました。残さずに食べていましたよ」と担当の丸内助手は笑顔で話した。
昨日のレースはゲートへついていったために、移動の車の中で見たそうだ。
「抜けだして勝ったのを確認したときには、ホッとしました。これまで調教は馬の成長にあわせて内容を変えながら時間をかけて焦らずに積み上げてきました。ここにきてようやく馬が完成したんだな、と実感しています」
2歳時の阪神JF以来のGI、そして3歳春の
チューリップ賞以来の勝利となった。
「ここまで騎乗してくれた
石橋脩騎手にもすごく感謝しています。馬の成長をちゃんと考えながら大事に乗ってくれていましたから。昨日のレースで鋭い差し脚が使えたのも、逃げ馬に育てずしっかりと競馬というものを教えてこれたから。勝てて本当によかったです」
(取材・文:花岡貴子)