■インディチャンプに騎乗予定の池添謙一騎手

――上半期のマイル王に騎乗

池添　騎乗馬が見つからなかったので見るだけかな、と思っていたんですけど。指名を頂いたので、感謝しています。

――これまでインディチャンプという馬をどのように見ていましたか？

池添　春は安田記念を勝っていますし、強い馬だなと見ていました。

――今朝の追い切りについて教えてください

池添　併せ馬で、52〜3で引っ張っていき、それについていって終いに伸ばしていくという内容でした。一杯は追っていないのですが、強めくらいで反応を確かめる感じで1ハロン伸ばしていきました。馬場の荒れている時間帯でしたが足取りはしっかりしていましたし、最後の1ハロンはいい脚を使ってくれました。状態の良さを感じることができました。

　乗る前にどんな馬かは聞いていて、レースより調教のほうが引っかかるのも聞いていました。その辺がどれくらいなのかを確かめながら乗っていました。前半、少し行きたがりはしましたが我慢してくれましたし、まぁ、ある程度どういう馬かというのはつかめたかな、と思います。あとはレースで見せる癖を陣営と前走までずっと騎乗していた福永先輩に聞きました。

――池添騎手は過去、デュランダルなどでマイルCSは相性のいい印象があります。そのあたりご本人はどのように感じていますか？

池添　どうですかね(笑)。過去、3つ勝たせていただいているんですけれども。悪い印象はないと思います。

――京都のマイル戦、どのように乗るといいのでしょうか？

池添　まずは流れに乗ることだと思います。その辺、インディチャンプに関してはゲートも少し落ち着きがないみたいなので注意をしっかりはらい五分のスタートが切れるように誘導したいと思っています。

――今の時点で思い描く理想の流れは？

池添　あまり早く抜け出すとソラを使うクセがあるみたいなので、そのへんは十分頭に入れて乗らなきゃいけない馬だな、と思っています。まず、そこだと思うので、流れに乗ってレースができればいいかな、と思います。

――相手関係は？

池添　いいメンバーが揃っています。抜け出すとソラを使うと言ったんですけど、それがないくらい力が拮抗しているメンバーだと思います。それくらいのいいメンバーなので、その中で勝てれば本当のチャンピオンだと思います。春秋獲れるように頑張ります。

――ダノン2頭が注目されていますが？

池添　2頭とも強いと思います。

――福永騎手から託されていることはありますか？

池添　…託されていることはなかったですけど(笑)。本人が一番乗りたかったでしょうし、と思うんですけど。(馬の癖については)福永先輩から言ってきてくれましたし、自分が聞いたことにも答えてくれました。福永先輩が悔しがればいいかなって(笑)。いい結果を出して、そうなれるようにしっかり自分が乗りたいな、と思っています。

――最後にひとこと

池添　自分が指名されたというのは、自分の中でも理解しているつもりです。その責任を果たせるように自分の仕事をしっかりやりたいと思います。春のマイルのチャンピオンですし、秋もチャンピオンを獲れるように自分がしっかり乗りたいと思います。

(取材・文：花岡貴子)