「マイルCS・G1」(17日、京都)
無冠の大器
ダノンキングリーに、いよいよ戴冠の時が来た。13日、美浦Pの最終リハで迫力満点の動きを披露。久々のマイル戦に加えて、乗り代わり&初の関西遠征にも陣営は不安なしをアピールした。
いよいよG1獲りの時がやって来た。大器
ダノンキングリーが、美浦Pで豪快な最終リハを披露した。
僚馬
ネイビーアッシュ(4歳1勝クラス)を1秒1追走。乗り手は手綱を持ったままだが、4コーナー手前で1馬身差に取り付く。直線に向くと早々に内から抜け出しにかかるが、これをうまく抑えて併走状態。ケイコ駆けする相手と迫力満点の追い比べとなったが、最後は格が違った。
余裕の併入でフィニッシュし、5F64秒4-36秒6-11秒7の好タイムをマーク。動きを見つめた萩原師も納得の表情を浮かべる。「非常にいい動きだったと思います。元気がいいですね」。感触は上々のようだ。
皐月賞、ダービーでは好位に構えて3、2着に終わった。ところが前走の
毎日王冠では、出遅れをカバーする形の後方一気の完勝劇。「図らずも能力が全開した。評価している」と存外、引き出されたポテンシャルの高さに驚いたようだ。もちろん、出遅れ自体は良しとしない。「(出遅れたのは)タイミングもあると思うが、ゲート練習はしています。順調にメニューを消化している」と前を向く。
久々となるマイル戦に「適性は高い」と自信を見せれば、デビューからコンビを組んできた、戸崎圭の負傷乗り代わりにも「(横山典とは)以前からいろいろと話していますし、信頼もしている。お互い、楽しみというより責任がある。責任の方が大きい」と問題なしを強調した。
さらに初の関西圏への遠征にも「対応しなくちゃいけないし、考えてやります。競馬にちゃんといい状態で出走できるようやるつもり」とキッパリ。打てる手は打ち尽くし、淀の大舞台へ乗り込む。
提供:デイリースポーツ