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【マイルCS予想】 その差は歴然!? ラップが教えてくれるマイルCSを勝ち切るための“必須条件”とは?/JRAレース展望

  • 2019年11月16日(土) 18時32分
 向正面2コーナーのポケットからスタートする京都芝・外回りの1600mコースは、そのまま700mあまりの直線を走るタフなコース。このコースで行われるGIは、なかなかペースが緩みません。向正面の半ばから11秒6前後のラップを刻み続け、そのまま直線でも11秒6を刻み続けた馬がゴール前で先頭付近にいると考えて良いレースでしょう。

 しかし、ただ単に11秒6を刻み続けただけでは勝ち負けにならないのが、マイルCSがGIであるゆえん。そこからさらに底力が要求され、ゴール前でもうひと伸びできることが秋のマイル王へ条件であり、それを可視化する方法が、ラップタイムには存在します。

 それが“ラスト1ハロン加速実績ラップ”です。走破タイムは関係なく、「11.9-11.6-11.5」、「12.5-12.7-12.6」などのように、最後の1ハロンで加速するレースラップで、1987年以降、過去32年のマイルCS勝ち馬のうち28頭は、該当年のマイルCS出走以前に“ラスト1ハロン加速実績ラップ”での勝ち鞍、もしくは重賞で4着以内の好走実績を持っていました。

 ラスト1ハロン加速実績がなかったのは、2005年に3番人気で勝利したハットトリックや2009年に1番人気で勝ったカンパニー、翌年に13番人気で勝ったエーシンフォワード、2016年の勝者ミッキーアイル(3番人気)ぐらいなものです。

 そもそも“ラスト1ハロン加速ラップ”というのはかなり珍しいもので、全体の0.5%程度しか存在しません。そうしたなかで、1990年に10番人気で勝利したパッシングショットや2000年に勝ったアグネスデジタル(13番人気)、2002年の勝ち馬トウカイポイント(11番人気)、2014年の覇者ダノンシャーク(8番人気)といった人気薄での勝ち馬も、この条件をクリアしていたという点は特筆すべきでしょう。

 そうした事実を踏まえて、今年のマイルCSに登録している馬の“ラスト1ハロン加速実績ラップ”を見てみると、勝ち鞍、もしくは重賞5着以内の実績を持っている馬はアルアインインディチャンプダノンキングリーペルシアンナイトモズアスコットレイエンダとわずか6頭にすぎません。

 注目すべきは、天皇賞・秋2着で人気が確実視されるダノンプレミアムが入っていない点です。3走前のマイラーズCではラスト1ハロン11秒1の脚を見せた同馬ですが、それでもラスト3ハロンラップは「10.9-10.3-11.1」。最後に加速してはいないのです。
(文=岡村信将)


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