16日に東京競馬場で行われる東京スポーツ杯2歳S(2歳・GIII・芝1800m)の舞台となる東京芝1800m。このコースについて解説していく。
東京芝1800mは1〜2コーナーの間にあるポケットからのスタート。斜めに走って向正面に合流する。合流地点までは150mほどしかなく、外枠の馬は競馬が難しい。3コーナー手前で緩やかに上り、再度3〜4コーナーは下り坂になる。最後の直線は525.9m。残り480m地点から260m地点にかけて、高低差2mの上り坂が待ち構えている。坂を上りきってからはほぼ平坦。
コーナー3つの変則的なコースで、最初の2コーナーは32度で進行方向を変えるだけ。実際は「ワンターン」のコース設定に近い。初角で先行争いが落ち着き、そこから3コーナーまでは距離があるため、前半のペースが上がりにくいのが特徴。結果として、究極の瞬発力勝負になることも少なくない。
東京スポーツ杯2歳Sは5回東京開催の5日目。4回東京は前半7日間をAコース後半2日間をBコースで行い、5回東京は前半4日間をBコース後半4日間をCコースで行う。つまり、東京スポーツ杯2歳Sは連続開催14日目かつCコース替わり初日ということになる。
今秋の東京芝コースは芝の状態が良く、速い時計が記録されている。とはいえ、連続開催の後半に差し掛かり、徐々に馬場の内側に傷みも目立ってきている状況。外からの差し馬の台頭も目につくようになってきていたが、Cコース替わりで再び内優勢に振れる可能性も頭に入れておきたい。