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ウェスタールンドなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2019年11月28日(木) 13時05分
 今週の栗東は気温こそさほど低くなかったが、日照時間があまりなく、気温自体はあまり上がっていない。特に28日は風が強く、調教開始時刻の9℃よりもかなり寒く感じるような状況。来週から12月でもあり、いよいよ季節が冬へと移っていくのかも知れない。

 そうなると気になるのがウッドチップの状態。日照時間が短いと、どうしても乾きが悪くなるのがウッドチップ。すでに今週の時点でそんな印象を受けるだけに、その点については各項で解説したい。

【坂路/4F51.9秒】
 11月27日。一番時計はテーオーソルジャー(栗東・宮徹厩舎)の4F49.6秒。この数字は速いが、4F50秒台は2頭、4F51秒台は10頭しかおらず、これは先週に比べるとかなり少ない頭数となった。新馬なのに4F52秒台をマークしているところもあるので、それだけを見れば走りやすい馬場という解釈もできるが、ウッドチップは湿っているし、この時季の雨の量は少なくてもその乾きが遅くなる。その影響を受けた馬場と認識したい。

 昨年のチャンピオンズCで2着だったウェスタールンド(栗東・佐々木晶三厩舎)が単走で追い切り。後半2Fで2回ほどよれて見えるシーンがあるが、これは乗り手が手前を替えさせようとして替えなかったことによるもの。しかし、それが右手前での走りだから、左回りの中京ダート1800mなら、替えずにこれだけ力強く走れたことを評価したいところ。動き自体も前走時とは全く違っている。

 28日。一番時計は4F50.3秒のサンビショップ(栗東・谷潔厩舎)。三番時計だったストロングタイタン(栗東・池江泰寿厩舎)が4F50.9秒、1F11.7秒という数字。この馬は追い切りでの時計が安定しているので、馬場差を検討するにはちょうどよい馬だが、この時計が出ているということはほぼ基準時計くらいの馬場といった印象がある。

 先週の馬場差は「-0.3秒」。今週はウッドチップが湿っていることもあり、少し時計が出にくい状態。とはいえ、基準時計と同じくらいの数字は出ているので、今週の馬場差は27日、28日とも『+0.1秒』で記録している。

【CW/5F66.0秒】
 11月27日。先週も記したことだが、時計の出方が安定してきたCコース。ただ、今週に関しては、ストップウォッチを押していても、少し遅いかなといった感じで、馬場の影響を受けている印象もある。前日のトレセンニュースでもお伝えしたゴールドクイーン(栗東・坂口智康厩舎)はコーナーから飛ばして、最後は少し止まり気味。まあ、これが適度な負荷がかかるウッドチップといった気はする。

 11月28日。馬場状態としては前日と変わらない。乗り手にも馬場が悪いという印象があるのか、前半をゆっくり入る追い切りが目立ったが、その中でゴール前の伸びが目立ったのはアレグリアシチー(栗東・高橋義忠厩舎)。

 団野大成騎手が跨っていたこともあるが、前半をゆっくりためて、残り1Fだけビッシリと追う形。6F88.6秒は遅いが、終いの1F11.7秒はなかなか見応えある動きだった。

 先週の馬場差は「-0.3秒」。日照時間が多かった先週とは違い、今週は馬場が湿った状態が続いていると思われる。その分、馬場差としても先週よりは時計を要していると判断したい。よって、今週の馬場差は『±0.0秒』で27日、28日とも記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は追い切り頭数が少ない。馬場状態は湿っていたが、追い切り頭数が少なかったことでさほど荒れた印象もなかったし、走りにくいという印象もない。よって、今週の馬場差は27日、28日とも『±0.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場での追い切り頭数は、先週よりも少し多くなった。低めの気温だと馬場が硬めで時計が出やすいはずだが、少し湿り気があったことも影響して、時計としては速すぎない適度な状態といった気がする。馬場差としては、先週と同じ『±0.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文:井内利彰)

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