昨年の
有馬記念(GI・9着)、前走の
アルゼンチン共和国杯(GII・12着)、そして今回の
ステイヤーズS(GII・中山芝3600m)で平地重賞3度目の挑戦となる
オジュウチョウサン(牡8・美浦・
和田正一郎)。27日(水)には
石神深一騎手が騎乗して、ウッドチップコースで併せ馬の最終追い切りを消化している。管理する和田調教師と、石神騎手の追い切り後のコメント。
■和田調教師
「この秋3走目で中3週、中3週ときていて疲れもあるかと思うのですが、その中でも今週の追い切りはよく動けていました。前にいる馬をしっかり追いかけていましたし、(併せた)相手が動く馬でしたからその馬とピッタリと併せて伸ばすことができて、良い感じだったと思います。
前走はハナに立って自らペースを作っていたので良いかと思いましたが、前に馬がいないと気持ちが入らないという面が出てしまいました。ゲートから出していってハナに行くのはこの馬には難しいということが、競馬をしてみてわかりました。
速い上がりになると分が悪いので、切れ味勝負にはなってほしくないですが、これより長い距離のレースはないですし、これ以上の舞台はないと思っています」
■石神騎手
「追い切りでは反応が悪かったらステッキを使おうと思いましたが、舌鼓だけで反応していました。ゴールしてからも2コーナーまで加速しましたが、舌鼓で反応したように、走る気は十分あるように思います。前走は初めてハナに立った分、進んでいかなかったと松岡騎手は言っていました。
障害レースでは障害があるから集中して走っていたという感じで、元々自分から頑張るタイプではないですし、飽きっぽい面もありますからね。ただメンバーやコース、距離など、これまでのレースよりオジュウには合っていると思いますので、あとはミルコ(デムーロ騎手)に頑張ってもらいたいです」
(取材・文:佐々木祥恵)