今年2月末に引退された沖先生は馬に乗るのが本当に大好き。調教師として定年を迎えるまで、ずっと馬に跨り続けた方でした。そして、少しでも不安があると競馬は使わず、大事に大事に育てていくのも厩舎の特徴のひとつでした。
ワンダーリーデルはそんな沖師から今年3月に
安田翔伍師のもとへ管理が引き継がれたのです。
「以前に大事に使われていたのがよく感じ取れるくらい、馬が本当に若々しい。6歳でもうすぐ7歳を迎えようとしているのですが、フレッシュな状態で使わせて頂いてます。そして、今充実しているのはそれが大きな要因だと思います」(
安田翔伍師)
年をとるにつれて、扱いやすさが増しているという点も見逃せません。
「6歳を迎えて操縦性も高まっています。1200m、1400mの短い距離でもしっかり対応していました」
今回は休み明け3走目。これまで陣営は2戦レースを走らせて休むパターンを繰り返してきました。しかし、今回は続けて3戦目というローテーションになります。
「今回は初めて、休み明けから3走目ということになります。馬体のダメージや気持ちが燃えすぎているところとか、そういったところがレースに影響がないかというのはすごく配慮しながら調整をしてきました。
ですが、こちらが用心しすぎていたかな?と思うくらい馬のコンディションがいいですね。ス
トライドに可動域も出ましたし、いま、本当に走りたがっています」
鞍上は前走に続いて横山典騎手。そういえば…デットーリ騎手以外にも、ここにフライング・ディスマウントができるジョッキーがいましたね。
(取材・文:花岡貴子)