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【勝負の分かれ目 チャンピオンズC】ライバルの強さを利用した川田騎手のクリソベリルが無敗の王者に

  • 2019年12月01日(日) 17時30分
 大方の予想どおり、4番枠から出た武豊インティがハナを切った。隣の5番枠から出た川田将雅クリソベリルも好スタートを切り、インティから差のない3番手の内につけた。向正面入口では、掛かり気味にも見えるほどの手応えだった。「枠の並びがよかった。インティがいい形で運んでくれました。この馬としては、リズムよく走ることができました」と川田。

 クリストフ・ルメールゴールドドリームは、クリソベリルから1馬身半ほど後ろにつけ、内にチュウワウィザードを従えている。

 インティが楽な手応えで先頭のまま4コーナーを回り、直線へ。 2番手のテーオーエナジーがすぐに失速し、3番手のロンドンタウンも伸びを欠く。

 ラスト200m。インティが完全に抜け出しかけた。直後にいたクリソベリルは置かれ気味になる。が、外のロンドンタウンが下がり、前のインティが伸びたことにより、クリソベリルの右前方に進路がひらけた。

 川田は右ステッキを入れながらも、手綱の操作でクリソベリルを外へと持ち出した。

 ちょうどそのとき、外からゴールドドリームが凄まじい脚で伸びてきた。クリソベリルは一気にかわされるかに見えたが、逆に、ゴールドドリームの勢いに乗じるかのように末脚を伸ばす。

 内が武豊インティ、真ん中が川田将雅クリソベリル、外がクリストフ・ルメールゴールドドリームという、名手が操る駿馬による壮絶な叩き合いとなった。「両サイドが素晴らしい馬だった。前に出るのは難しいかと思いましたが、3頭で併せ馬をする形から、自分でしっかり伸びてくれました」

 そう話した川田の叱咤に応え、クリソベリルは力強く伸び、ゴールドドリームを首差封じ、先頭でフィニッシュした。

 これでデビュー以来無敗の6戦6勝。前身のジャパンカップダート時代のクロフネカネヒキリアロンダイト、昨年のルヴァンスレーヴにつづくレース史上5頭目の3歳馬による制覇となった。

 インティの強さを利用しながら、騎乗馬の力を引き出した川田の好騎乗が光った。

(文:島田明宏)

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