重賞競走に格上げされる以前から、暮れの中山競馬場で行われていた牝馬限定のハンデ戦。芝2000mや芝1800mで行われていた時期もあるが、2006年からは1600m戦に固定されている。
桜花賞2着、
秋華賞3着の◎
シゲルピンクダイヤ。まだ1勝ではあるが、デビュー以来2000m以下のレースでは大崩がない。今年の3歳牝馬は
カレンブーケドールが
ジャパンC2着、
ラヴズオンリーユー、
クロノジェネシスがともに
エリザベス女王杯でもしっかりと掲示板を確保するなど古馬とも対等の競馬を繰り返している。
秋華賞から1キロ減となる54キロのハンデは恵まれたとも判断できるもの。牝馬三冠レースの内容を評価して中心視したい。
相手は昨年5着だった○
ディメンシオン。年明けの
京都牝馬Sを右前挫跖で出走を取り消したあと、立て直しのために放牧に出され、6月の
米子Sで復帰。休み明け初戦は案外だったものの
関屋記念は後方から追い込んで勝ち馬からコンマ1秒差4着。京王杯オータムHはレコードタイムの2着と重賞タイトルが手の届くところまで来た。前走は内枠で窮屈な競馬を強いられたこともあって伸びを欠いたが、強敵相手に食い下がった経験が生かされるはず。54キロのハンデなら、逆転まで考えたい。
秋華賞3番人気9着のあと、準オープン特別を快勝した▲
エスポワールは17年
青葉賞に勝った
アドミラブルの半妹。この馬も外枠に泣かされた
秋華賞以外は堅実な競馬を繰り返している。今回の枠順であれば、本来の先行策が取れるはず。乗りなれたデムーロ騎手が手綱を取るのも心強い。
京成杯オータムハンデで1600mの日本レコードを樹立した△
トロワゼトワルは3キロ増の55キロが鍵になりそう。ほかでは昨年の2着馬△
リバティハイツ、一昨年の2着馬△
フロンテアクイーンと
アネモネS勝ち馬△
フィリアプーラにも注意を払っておきたい。