「
有馬記念・G1」(22日、中山)
デビュー16年目でたどり着いた念願の大舞台。ラストランを迎える
アエロリットとコンビを組む津村が、自身初のG1制覇を懸けて一世一代の勝負に挑む。「チャンスを頂いて、とても光栄です」と押し寄せる緊張感に身を引き締めている。
アエロリットとは10月の
毎日王冠(2着)以来、2度目のコンビとなる。「追い切りでもレースでも、G1馬らしいパワーとスピードが伝わってきました」。久々の右回り、初距離と未知の部分はあるものの、ゴール前で差し返そうとする勝負根性は、タフなレースになればなるほど必ず生きると確信している。「鍵は1周目のスタンド前ですね。そこをうまく切り抜ければ、チャンスは広がると思います」とポイントを挙げた。
千葉県船橋市出身だけに、中山競馬場で行われる
グランプリには並々ならぬ思い入れがある。「そもそもジョッキーになろうと思ったのは、
ナリタブライアンが勝った
有馬記念(94年)を見てからですから。本当に強かった」と述懐する。今年は
カレンブーケドールとのコンビで、
オークス、
秋華賞、そしてジャパンCと3度も2着に惜敗。それだけに「ここでうっぷんを晴らす競馬ができたら」と意気込む。第1回を除き、
有馬記念初騎乗で勝利したのは過去7人。32回目のG1挑戦での悲願成就へ、こん身の騎乗でタイトル奪取を目指す。
提供:デイリースポーツ