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ストロングタイタンなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2019年12月26日(木) 18時20分
 今週の栗東は25日の調教開始前の気温が0℃。ようやくこの時季らしい気温になったといった感じだったが、時間が経つにつれて、気温が上昇。午後には季節外れとも思える暖かさで寒暖の差が激しい1日だった。

 26日は曇り空で気温は6℃。前日よりも数字は高いが、日差しがない分、寒く感じたし、午後からは小雨。27日も雨の予報が出ているだけに、少しずつウッドチップは重たい状態になってくるかも知れない。

【坂路/4F51.9秒】
 12月25日。一番時計はラミエル(栗東・橋口慎介厩舎)の4F50.7秒。4F50秒台は3頭で、4F51秒台は20頭弱。先週に比べると、全体的に見ても速い時計を出した頭数が少なく、少しずつウッドチップが重くなっていることを示しているといってよいだろう。

 4F目が11秒台も2頭しかおらず、3F目も11秒台は3頭。2F目から11.9秒を踏んだロイヤルバローズ(栗東・角居勝彦厩舎)は4F目が13.3秒と失速しており、テンから飛ばしていくと最後は止まるような馬場。これが基準時計に近い馬場といってよいだろう。

 そんな中で「この馬らしい」動きを見せたのが、京都金杯(1月5日・京都芝1600m)の1週前追い切りを行ったダイアトニック(栗東・安田隆行厩舎)。レースでも騎乗予定の北村友一騎手が跨り、レッドルゼルを追いかける内容だったが、最後は楽に追いついて先着。4F52.0〜3F37.5から2F24.0〜1F12.0秒と後半がこの馬らしい持続力。個人的にはマイルが長いとは思えないだけに、次走で真価が問われるといったところだろう。

 同じく京都金杯の1週前追い切りを行ったストロングタイタン(栗東・池江泰寿厩舎)。1F目13.5秒で入って、そこからぐんぐんと加速していくラップ。13.0秒、12.4秒、11.9秒だから前走で完全復調したといってよい。あまり実績がない京都だが、どんなレースを見せてくれるか楽しみ。

 26日。一番時計は4F51.2秒のラインシュナイダー(栗東・松永昌博厩舎)。テンが13.1秒で入り、2F目は11.7秒。このラップで飛ばせば、最後は当然のごとく止まって、4F目13.9秒。全体時計はもちろん評価できるが、やはりテンから飛ばすと止まる馬場という認識で間違いない。

 先週の馬場差は「-0.5秒」。今週は速い時計を出している馬のラップ詳細を確認しても基準時計に近いような数字の出方。よって、馬場差は25日、26日とも『-0.1秒』で記録している。

【CW/5F66.0秒】
 12月25日。6Fで80秒を切る馬は何頭かいたものの、78秒台のような速すぎる時計はいなかった。5Fにしても65秒台で速い部類。坂路同様、基準時計に近い馬場という判断でよいだろう。

 26日。時計の出方としては前日とほぼ同じ。そんな中でも一番時計はエイシンデネブ(栗東・坂口智康厩舎)。1回目のハローが終了した時間帯に西谷誠騎手が跨っていたが、行きたがるところを懸命に抑えながらの追い切り。道中のラップが速かったので、最後は止まってもおかしくない流れだったが、時計は6F78.4〜5F64.0〜4F51.0〜3F38.4〜1F12.3秒。見た目以上にラップのバランスがきれいな追い切りだった。

 先週の馬場差は「-0.6秒」。坂路同様、先週よりも時計を要している印象があるものの、基準時計よりも速い馬場というわけではない。よって、今週の馬場差は25日、26日とも『-0.2秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は追い切りを確認できなかった。最近では珍しいことだが、ウッドチップの状態が安定していることもその要因になっているのだろう。一応、今週の馬場差は25日、26日とも『±0.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場での追い切り頭数は、先週よりも減っているが、25日と26日で20頭ちょっと。時計の出方としてはごく標準的といった感じがする。馬場差としては、先週と同じ『±0.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文:井内利彰)

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