28日に中山競馬場で行われる
ホープフルS(2歳・牡牝・GI・芝2000m)の舞台となる中山芝2000m。このコースについて解説していく。
ホームストレッチの右端からのスタート。すぐにゴール前直線から1〜2コーナー中間地点まで5.3mの坂を上る。初角までの距離は405mと長く、すぐに急坂を上る形になるため、前半のペースは落ち着きやすい。中山芝2000mは内回りを使用するため1〜2コーナーのカーブはきつめ。2コーナーから向正面にかけて大きく下り、下り切った後は3〜4コーナーまで比較的平坦が続く。ゴール前直線310mは四大場で最も短いが、高低差2.2mの上り坂が待ち受けている。スタート直後とゴール前、二度にわたって急坂を上ることになり、2歳馬にとっては非常にタフな舞台設定といえる。
5回中山は全9日間ともAコースで行われ、
ホープフルSはその最終日。4回中山で温存されていたAコースが開放される形になる5回開催は馬場コンディションが良好で、実際に初日から高速かつイン有利の決着が目立っていた。しかし、開催が進むにつれて馬場損傷が目立ち始め、先週の段階で
JRAの馬場情報でも「3コーナーから4コーナーおよび正面にかけて、コース内側に傷みがあります」と表現されていた。
ハイペースの消耗戦になったのが大きな要因とはいえ、
有馬記念で軽い芝でスピードを生かしてきた
アーモンドアイが沈んだことからも、馬場がタフになってきていることが窺い知れる。軽快なスピードよりも、2000m走っても衰えない末脚の持続力を重視したい。