「
東京大賞典・G1」(29日、大井)
オメガパフュームが連覇達成-。道中は中団に待機し、3〜4角で徐々に進出して直線で先行勢をかわした。
東京大賞典の連覇は2013、14年の
ホッコータルマエ以来で史上4頭目。2着は5番人気の
ノンコノユメ、3着には4番人気の
モジアナフレイバーが入った。
M・デムーロ騎乗の
オメガパフュームが、
ノンコノユメの追い上げをしのいで連覇を成し遂げた。
東京大賞典の連覇は
アジュディミツオー(04、05年)、
スマートファルコン(10、11年)、
ホッコータルマエ(13、14年)に続く快挙。「3、4コーナーで負けないと思った。連覇のプレッシャーがあった」と名手は大役を果たして安どした。
大得意の舞台で、改めてその強さを見せつけた。ここまで大井では3戦2勝、2着1回。
ケイティブレイブ、
ゴールドドリームのJRA2頭が先行集団で張り合う中、その直後で脚を温存。4角では外から抜群の手応えで先行勢を射程内に。「いつもよりスタートが良くて、手応えも良かった。直線ですぐに
ゴールドドリームの脚がなくなったのが分かった」。抜け出したところで最内から
ノンコノユメが襲い掛かってきたが、これをきっちりしのいでゴールへ飛び込んだ。「いいエンディングになったね」と満面の笑みだ。
鞍上は来年から美浦を拠点に活動していく。「1、2月はいっぱい乗せてくれると言うので美浦で乗るけど、3月以降は分からない。所属も栗東のままです」。心機一転、さらなる飛躍へとつなげていきたい考えだ。
今後のプランは状態を見ながらオーナーと相談してからだが、順調にいけばドバイワールドC(20年3月28日・メイダン)が最有力。安田翔師は「2000メートル以上で力が発揮できる馬だと僕は思っています。ただ、今回は目イチの仕上げだったので反動があるかもしれない。慎重に見極めたい」と話したが、夢は一層広がったと言えるだろう。年が明けても5歳とまだ伸び盛り。ダート界の日本最強馬として、その名を世界へとどろかせていく。
提供:デイリースポーツ