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96年菊花賞馬ダンスインザダーク死す 橋口元調教師「屈腱炎がなかったら…」

デイリースポーツ
  • 2020年01月04日(土) 12時24分
 1996年の菊花賞ダンスインザダークが、種牡馬としてけい養されていた北海道安平町の社台スタリオンステーションで老衰のため2日に死んだことが明らかになった。27歳だった。4日、JRAが発表した。

 95年12月に阪神新馬戦で勝利を飾ると、4戦目の96年弥生賞で重賞を初制覇。同年のダービーでは1番人気に支持されたが、フサイチコンコルドに首差の2着に敗れた。

 休養を挟み、秋初戦の京都新聞杯を制すると、続く菊花賞で念願のG1初制覇。しかし屈腱炎を発症したため、ビッグタイトル獲得を最後に現役を引退した。デビューからの8戦全てで武豊が騎乗した。

 種牡馬としては菊花賞馬のザッツザプレンティデルタブルーススリーロールスや、安田記念を制したツルマルボーイらを輩出した。

 現役時代に管理した橋口弘次郎元調教師は「ダービーで負けたことは、鮮明に覚えていますね。スケールの大きさでは、私が管理した中で一番でした。1年間しか走れなかったのが悔やまれます。屈腱炎がなかったら、海外挑戦をしていたでしょう。でも、種牡馬になってから、いい子を何頭も出してくれましたし、ああいう馬と関われて私も幸せでした」と話した。

 社台スタリオンステーション事務局の徳武英介氏は「老衰による起立不能で死亡しました。サンデーサイレンスの2世代目産駒で、競走馬としても種牡馬としてもサンデーサイレンス系の繁栄をけん引してくれました。スタッフ一同、感謝の気持ちでいっぱいです。冥福を心からお祈り致します」とコメントした。

提供:デイリースポーツ

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