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【シンザン記念】カバジェーロ 雨で重い馬場も涼しい顔 酒井助手「いい雰囲気」

デイリースポーツ
  • 2020年01月09日(木) 06時00分
 「シンザン記念・G3」(12日、京都)

 カバジェーロが8日、栗東坂路の併せ馬で好調をアピールした。時計は強調するものではなかったが、降りしきる雨をものともせずに楽々と併入した。父は産駒が連覇中のロードカナロア。母の父は先日、この世を去ったダンスインザダークだ。新馬勝ちしたばかりだが、非凡なセンスを武器に、天国の祖父にタイトルを届ける。

 数字以上に脚さばきは軽快だった。カバジェーロは、栗東坂路でニシノシロフネ(3歳未勝利)と併せ馬。雨で馬場は重くなっていたが、涼しい顔で弾むように駆け上がる。一杯に追われる僚馬との手応えの差は歴然。最後まで持ったままで、4F56秒2-40秒6-13秒5で併入した。

 騎乗した担当の酒井助手は「集中して走らせるように併せ馬でやりました。思ったよりも馬場は悪かったですが、いい雰囲気でしたし、順調に来ていますね」と明るい表情。見届けた橋口師は「間隔も詰まっていますし、馬なりで。追えば、はじけそうでしたからね。馬自身もしっかりとしてきましたよ」と手応えを伝えた。

 父はロードカナロアで、一昨年のアーモンドアイ、昨年のヴァルディゼールと産駒が連覇中。母の父は2日に天国に旅立った96年菊花賞ダンスインザダーク。母ラベも含め、師の父・弘次郎元調教師が管理した橋口家ゆかりの血統だ。「見た目は脚も長くて短距離馬の体形ではない。父の気性の良さと、ダンスの血がうまくかみ合ってますね。千六の方が競馬はしやすいと思う」と期待は大きい。

 1戦1勝とキャリアは浅いが、伸びしろは十分。「前走は体も水っぽくてメリハリに欠けていましたが、その分、上積みも大きい。今の時計のかかる馬場も合う」と師。新馬戦は好位から鮮やかに抜け出すなど、センスは抜群。連覇の懸かる北村友の手綱で重賞Vをつかむか。

提供:デイリースポーツ

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