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アドマイヤビルゴなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2020年01月09日(木) 14時05分
 今週の栗東は8日がかなり強い雨の中でも追い切り。9日の調教時間中はほとんど雨は降っていないものの、夜のうちに降った雨が少し残るような状況。ただ、気温自体はぐんぐんと上昇したので、調教時間の後半はウッドチップの表面が乾いて、朝一番よりも走りやすい状態になっていた。

【坂路/4F51.9秒】
 1月8日。一番時計はスマートオーディン(栗東・池江泰寿厩舎)の4F51.8秒。この馬の自己ベストは4F50.3秒。その時に2F24.9秒、1F12.9秒だったのに対して、今回は2F25.1秒、1F13.1秒。馬場が重い分、前半をゆっくり入ったにもかかわらず、最後がいつもと同じ脚を使えなかったのは馬場が影響したと考えてよい。

 全休明けでも11日にレースへ出走する馬たちが多く追い切っていたが、とにかく雨が降る馬場に苦労していた感じ。最近では一番時計を要する状態だったのは間違いないだろう。

 1月9日。前日に比べれば走りやすい状態だったし、冒頭に記したように、調教時間が後半になるにつれて、馬場は少しずつ乾いていた。そんなこともあって、一番時計は2回目のハローが終了した時間帯に追い切ったコパカティ(栗東・佐々木晶三厩舎)がマーク。4F50.9秒だが、これはテンから飛ばしていったことが要因で、4F目は14.0秒と完全に止まっている。

 先週の馬場差は「-0.1秒」。今週は間違いなく、基準時計よりも重たい馬場。8日は雨の影響を多分に受けているので『+1.0秒』で馬場差を記録。9日に関しては前日よりも時計が出る馬場ではあったが、やはり基準時計よりは遅い馬場なので『+0.5秒』で記録している。

【CW/5F66.0秒】
 1月8日。全休明けということもあり、トラック馬場で負荷をかけるという陣営はあまりなかった。追い切っても4Fから時計になるような距離を考慮する追い切りが多かった印象がある。

 1月9日。朝一番から休むことなく追い切りが続いていくという感じ。こちらも冒頭に記したように、調教時間が経つにつれて、少しずつ走りやすい馬場になっていったという印象。特に2回目のハローが終了した時間帯は先週に近い馬場状態だったような気がする。

 この時間帯に追い切ったのが、日経新春杯(1月19日・京都芝2400m)の出走を予定しているレッドジェニアル(栗東・高橋義忠厩舎)。武豊騎手が跨り、ショウナンラオウを追いかける内容だったが、前半ゆっくり入ったこともあり、最後の直線は瞬発力比べ。さすがこちらは重賞ウイナーだけあって、あっさりと先着したが、相手もなかなか食い下がった。時計は6F84.1〜5F68.0〜4F52.8〜3F38.0〜1F11.6秒と切れのある動きだった。

 先週の馬場差は「-0.2秒」。8日は雨が降る中での追い切りということもあり、時計を要した。よって馬場差は『+1.0秒』で記録している。9日に関しては、時間帯によって差はあるものの、終日すると馬場差は『+0.25秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は8日、9日ともに追い切り多数。8日は雨中での追い切りだったこともあり、水しぶきがあがるような、かなり走りにくい状態だったが、9日が雨が降っていないこともあり、前日よりは走りやすい。ただ、良馬場に比べると、かなり時計を要する状態だったことは間違いない。よって、今週の馬場差は8日が『+2.0秒』、9日が『+1.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場は雨の影響を受けて大盛況。さすがにウッドチップ馬場の走りに比べるとスピード感がある動きを見せている馬が多い。友道康夫厩舎も当初はCコースで追い切りを予定していた馬をポリに変更しているが、その中でも目立った動きを見せたのがアドマイヤビルゴ

 3頭併せを最後方から追いかけたが、最後は内からすんなりと前へ出て最先着でゴール。時計も6F80.9〜5F65.7〜4F50.7〜3F36.4〜1F11.5秒と速く、デビュー予定の1月19日、京都芝1800mで注目を集めることは間違いないだろう。

 馬場状態としては安定しているので、馬場差は、先週と同じ『±0.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文:井内利彰)

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