12日に京都競馬場で行われる
シンザン記念(3歳・GIII・芝1600m)の舞台となる京都芝1600m外。このコースについて解説していく。
京都芝1600mは内回りと外回りがあるが、上級条件である
シンザン記念は外回りで行われる。
2コーナーのポケットからのスタートし、初角となる3コーナーまで700mほど真っ直ぐ進む。初角までの距離が長く、各馬が横に広がった状態での先行争いとなり、比較的、ペースが上がりやすい。
向正面から坂を上り、3コーナーで頂点に達し、そこから4コーナーにかけて下っていく。高低差は4.3m。直線は平坦で404m(Aコース使用時)と長いため、下り坂を生かして加速した馬たちによる瞬発力勝負が繰り広げられる。
ゴール前ではなく、3〜4コーナーに起伏がある点が京都コースならではの特徴だ。
1回京都は全9日間をAコースで施行。したがって、
シンザン記念はAコース使用4日目ということになる。
前年11月に行われた5回京都は前半4日間がBコース使用、後半4日間がCコース使用だったため、保護されていたAコースが開放される形になるため、内・前有利になりやすいのが1回京都の特徴だ。
しかし、今年に限っては「第4回・第5回京都競馬による傷みが残った状態」(
JRA発表の馬場情報)だった上に、週頭の月曜には10.5ミリの降雨も重なり、重めの馬場コンディションでの開幕となった。
京都金杯は1.34.0、最終12Rの4歳以上2勝クラス(芝1400m外)は1.23.2と時計を要している。今週も高速馬場に移行することは考えにくく、ペース次第では差し馬の台頭もありそうだ。