13日に中山競馬場で行われる
フェアリーS(3歳・牝・GIII・芝1600m)の舞台となる中山芝1600m。このコースについて解説していく。
なお、中山競馬場の芝コースは内回りと外回りがあるが、芝1600mは外回りを使用する。
1コーナー横のポケットからのスタート。初角となる2コーナーまでは240mほどしかない。そのため、物理的に外枠のロスの大きなコースとして知られている。
日本一となる高低差5.3mを誇る中山競馬場の最頂部からスタートを切り、2コーナー出口から
バックストレッチにかけて4mほど下り、3コーナー中間地点から4コーナーはぼぼ平坦になる。最後の直線は310mで、残り180mから残り70mの地点に高低差2.2mの急坂が待ち構えている。
スタートから下り坂になるコースレイアウトのため、ペースは比較的速くなりやすい。最後の急坂もあいまって、310mと直線は短いながらもゴール前は白熱した攻防が繰り広げられる。
1回中山は全9日間をCコースで施行され、
フェアリーSはCコース使用5日目となる。前年末の5回中山がAコースでの施行だったため、内側の荒れた芝が6メートル分カバーされる形になる。
1週目の競馬は、
中山金杯が1.59.5、カーバンクルSは1.08.4。時計面においては、重い馬場レベルとなっていた5回中山からは、やや速くなった程度だった。しかし、
中山金杯では8番より内の馬が掲示板を独占(うち3頭は二桁人気馬)したように、内側のコンディションが改善されたのは明白だ。
ただし、今週は3日間開催で
フェアリーSはその3日目。内有利の状況が続いているとは言い切れない。馬場状態の推移をしっかり見極める必要がありそうだ。