「リーディングトップの寺島調教師、おはようございます」-。先輩トレーナーからイジられても、照れ笑いでかわし、冷静さを失うことはない。
月曜の3戦3勝を含め、先週の3日間開催で5勝の固め打ちを決めた
寺島良調教師(38)=栗東。内訳は4番人気で2勝、残りも5、7、14番人気と全て低評価を覆してのものだ。「何も変えていないです。流れ、リズムが良かっただけだと思います。うまく行く時は行きますね。良過ぎるとあとが怖いですよ」。今年の勝ち星を計6勝として、全国単独トップに躍り出た。
丁寧に馬を仕上げ、いい状態でレースに送り出す。38歳の若き指揮官は、スタッフとともに、真剣に、かつ楽しんで仕事をしている姿が印象的だ。16年途中の開業以来、毎年順調に勝ち星を伸ばし、昨年はキャリアハイの35勝。現在、JRA通算83勝。「あと少しなので、今年は100勝したいです。昨年と同等か、それ以上に勝てれば」と志は高い。
今週も、「初戦の内容が良かった。小倉千二はベスト」と話す土曜小倉3Rの
ネージュダムールなど、計5頭がスタンバイ。
ロケットスタートで得た勢いを力に変え、一つずつ勝ち星を積み上げる。(デイリースポーツ・大西修平)
提供:デイリースポーツ