小倉競馬場で行なわれる牝馬限定の重賞・
愛知杯(GIII・ハンデ・小倉芝2000m)に、先週美浦で1週前追い切り後に栗東に移動して調整をされてきた
パッシングスルー(牝4・美浦・
黒岩陽一)が出走する。黒岩調教師のコメント。
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パッシングスルー(牝4・美浦・
黒岩陽一)について、黒岩調教師
「前走(
秋華賞・GI・10着)は
トライアルの
紫苑S(GIII・1着)からのタイトなローテーションでしたが、その中でよく回復してくれたと思います。外枠でしたし、レースでは力のいる馬場状態で、先行馬には厳しい流れになりました。相手は強かったですが、あの時点での自分のパフォーマンスはできたと思います。
前走後は放牧を挟んで、体が大きくなって美浦に帰厩しました。順調にウッドチップコースで追い切りを重ねてきて、先週もウッドチップコースで併せ馬で追い切りましたが、気持ちと体がうまく噛み合って良い動きだったと思います。1/9(木)に輸送して栗東で調整をしてきましたが、環境の変化にも動じず、落ち着いた状態で攻めの調教ができています。
今週(1/15)の坂路での追い切りでも思った通りの調整ができました。栗東から小倉に輸送して体は減るとは思うのですが、精神的にも落ち着いていますし、これまでどこの競馬場でも大丈夫だったので心配していません。小倉2000mの条件にも対応してくれると思います。気持ちの切り替えがうまくできるタイプですし、放牧を挟んでこの短期間で成長も感じますので、楽しみです」
(取材・文:佐々木祥恵)