小倉競馬場で行われる
愛知杯。まったくとは言わないが、勝ち馬に関する過去のデータを重視するのは危険だと思われる。
昨年9月1日以来となる小倉開催の開幕週に行われる牝馬限定の芝2000mハンデ戦。トップハンデは
デンコウアンジュの56キロで、最軽量は3勝クラスの
カレンシリエージョの49キロ。2月の古馬牝馬限定重賞は芝1400m戦の
京都牝馬Sなので、牡馬混合のハンデ戦・
小倉大賞典、あるいは3月の
中山牝馬Sに向けての1戦となる。牝馬にとって春シーズンの総決算がワンターンの
ヴィクトリアマイルなので、コーナーを4回まわる競馬場を得意とするような馬を狙いたい。
◎
アロハリリーは小倉競馬場で3戦2勝2着1回。祖母の
ライクザウインドは
ディープインパクトの半姉という血統で、父は成長力には定評がある
ハーツクライ。前走の
福島記念は案外の結果だったが、当時は休み明けで、牡馬を相手に重賞初挑戦。外目の枠からポジションを取りに行った分、最後はスタミナ切れを起こしてしまったが、牝馬同士なら見直しが必要だ。
○
センテリュオは小倉競馬場1戦1勝。大きく崩れたのはワンターンコースの
ローズSと
新潟記念のみ。昨年は5月に準オープン特別を勝ったのち、
マーメイドS4着、
新潟記念7着をはさんで
エリザベス女王杯4着と1戦毎に力をつけている印象だ。戦ってきたメンバーを考えると、55キロは恵まれた印象も。
明け4歳世代▲
パッシングスルーも侮れない。小倉競馬場の経験はないものの、中山2000mの
紫苑Sに勝っている。
秋華賞は柔らかい馬場に戸惑ったのかもしれないが、先行したい馬だけに16番枠も厳しかった。