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【勝負の分かれ目 京成杯】自分の競馬に徹し、力を引き出した吉田豊騎手の好騎乗

  • 2020年01月19日(日) 18時00分
 節目の60回目を迎えた京成杯。1番人気に支持されたのは、前走の新馬戦を5馬身差で逃げ切った良血牝馬スカイグルーヴだった。 綺麗なストライドで走る馬なので、ところどころ荒れて水を含んだ稍重の馬場状態が不安視されたが、単勝2.1倍の圧倒的な支持のままゲートが開いた。

 大外12番枠から出たスカイグルーヴは好スタートを切った。内の馬たちの出方を見ながら正面スタンド前を抜け、3番手の外で1、2コーナーを回って行く。

 その1馬身ほど前の内で逃げているのはロールオブサンダー、半馬身ほど遅れた外に2番人気のヒュッゲスカイグルーヴは、さらに半馬身ほど遅れた外を、ゆったりとしたストライドで走っている。

 1000m通過は1分1秒5。向正面なかほどで先頭から最後尾までは10馬身ほどか。先行馬群がひとかたまりになり、その後ろから2頭がポツンと追いかける展開だ。最後方はリメンバーメモリー、後方2番手は、吉田豊が騎乗するクリスタルブラックだった。

 3コーナーに入っても、先頭からクリスタルブラックまでは7、8馬身の差があった。一方、スカイグルーヴは、抜群の手応えで3番手の外につけたままだ。

 ラスト600mを切った。持ったままでスカイグルーヴが先頭に並びかけた。3番手以降は少し離れ、このまま楽勝するかに見えた。

 そのとき、クリスタルブラックは、先行集団の外に進路を取っていた。

「新馬戦でも最後は外からいい脚を使ってくれた。内枠(1番枠)でしたが、馬場の内側が傷んでいたので、最後は外に出したいと思っていました」と吉田。

 スカイグルーヴが内のロールオブサンダーよりわずかに前に出て直線に入った。大外に出たクリスタルブラックとは5馬身ほどの差がある。

 スカイグルーヴが完全に抜け出した。

 ラスト200m。外からクリスタルブラックが猛然と末脚を伸ばし、スカイグルーヴとの差を詰める。その差は2馬身、1馬身と見る見る縮まり、クリスタルブラックが、ゴールまであと5完歩ほどのところでスカイグルーヴに並びかけ、かわした。

「外に出したときの感じが、前走と同じように伸びそうだった。2戦目で、気合の乗り方が違っていました。テンションが高くなって、ちょっと掛かったりしましたが、乗り味のいい馬です」と吉田。

 半馬身差の2着となったスカイグルーヴより、コース適性と馬場適性が高かった。それに加え、自分の競馬に徹して力を引き出した吉田の騎乗も見事だった。

(文:島田明宏)

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