川崎記念は川崎競馬唯一の常設古馬交流GI。その年最初のダート交流GIとして、ダート戦線の行方を占う重要なレースとなっている。1999年から2100mの交流GIという今の条件になった。
過去10年の結果から傾向をひも解くと、
☆
JRA勢が圧倒
JRA馬9勝。地方馬の勝利は、11年優勝を挟み3年連続で3着内に入った
フリオーソのみ。地方馬はほかに2頭が1回ずつ3着に入ったが、この2頭はともに
JRAデビュー馬で地方生え抜きは
フリオーソのみ。同馬は3歳時にすでに
ジャパンダートダービーで交流GI制覇の経験をしていた。
☆1番人気に逆らうな
1番人気は7勝、2着3回と連対
パーフェクト。以下人気馬の馬券圏内の回数は2番人気6回、3番人気8回、4、5、6番人気が2回ずつとなっており3番人気に要注意。
☆先行有利
3着以内30頭中25頭が2周目3コーナーを4番手以内で回っている。コーナー6回のコースだけに器用かつ先行力があるタイプが有利。
☆コース実績
3着以内30頭中15頭が川崎2100mの重賞で5着以内に入った経験があった。川崎未経験の同15頭中13頭が左回りで勝っていた。さらにその中の3頭は浦和2000mで連対経験があった。
以上のデータから今年の出走馬に注目すると、筆頭候補は1番人気が予想される
JBCクラシック馬
チュウワウィザード。次点は17年から4年連続出走(5、1、2着)の
ケイティブレイブ。ともに3回目出走の
ミツバ(4、1着)と、
オールブラッシュ(1、3着)も侮れない。とくに
オールブラッシュは
JRAから大井に転入し、
川崎記念と同舞台の報知
オールスターCを制覇と川崎2100mは馬券圏内
パーフェクトを継続中。
(文=秋田麻由子)