27日、都内ホテルで「2019年度
JRA賞」の授賞式が行われ、各部門を受賞した関係者が出席した。
【馬事文化賞受賞 早見和真氏のコメント】
――熱望されていたという馬事文化賞、受賞の報せを聞いたときのお気持ちは?
歴代の馬事文化賞受賞者の中で、僕が一番ほしがっていた自信があります。馬事文化賞は1月7日に決定するということは前もって知っていたのですが、ひとつお願いがあって、12月中に決めてもらった方が…(苦笑)。正月気分になれず、電話を待ち続けるという憂鬱な気持ちで年末年始を過ごしました(笑)。ただ報せを聞いたときは本当に嬉しかったですね。
――取材時の印象に残っているエピソードは?
この場にいらっしゃる皆様に喧嘩を売るつもりは一切ないのですが、イチ素人だったころの僕は“馬主さん”という人に対して、胡散臭いイメージが強かったんです。ただ今回本当にたくさんの方に取材させていただくにあたって、皆さんの馬に対する純粋性を感じることができました。
『
ロイヤルファミリー』を読んでいただいた方がいらっしゃればわかると思うのですが、主人公で馬主の山王耕造という人間の見え方がどんどん変わると思うんです。それは僕が取材してきた馬主さんの対する見方の変遷であったり過程であったりで、そこは書ききれたと思っています。
取材させていただいた方への最初の恩返しが馬事文化賞を獲ることだと思っていたので、本当に光栄です。
――今後、競馬との関わり方は?
馬事文化賞を獲る気満々だったので、執筆期間は“100万円までは負けていい”と言い聞かせて、馬券を買いまくっていました。でも、それでは収まらないくらい負けてしまって(笑)。賞金の100万円を元手に、また馬券に挑みたいと思います。