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デイリー杯クイーンC・G3」(15日、東京)
アカノニジュウイチ-。目を引く馬名だが、ラスト3F32秒9の豪脚で差し切ったデビュー戦もインパクト十分だった。中間は短期放牧を経て、帰厩後も順調そのもの。陣営は週末の空模様を気にしつつも、ここできっちり結果を出し、桜の舞台で存分に決め手を発揮するシーンを思い描いている。
デビュー戦を強い内容で勝ち上がった
アカノニジュウイチが、連勝でのタイトル奪取にチャレンジする。
その初戦はスタートこそひと息だったが、楽な手応えから直線馬なりのまま先頭に並び掛け、ラスト200メートル手前でステッキが入ると、アッと言う間に後続を3馬身半突き放した。マークした上がり3Fは、次位に0秒6差をつける32秒9。モノが違う完勝劇だった。
その後は疲れが出たためいったん放牧へ。帰厩後はコースと坂路を織り交ぜながら、しっかりと乗り込まれてきた。5日の1週前追い(美浦W)は単走で5F68秒1-12秒5。軽快なフットワークが目を引いた。尾関師も「戻ってきてからも順調です。体に幅が出てさらなる成長が感じられるし、カイバもしっかり食べてくれていますよ」と成長ぶりを伝える。
重賞の今回はメンバー強化に加え、距離も1F延長される。週末の雨予報も「(初戦で)あれだけ切れたので、良馬場でやりたいですね」と話すように気掛かりだが、今後の大舞台へ向けて、クリアしておきたい課題でもある。「一度使ってカリカリしてくるかと思ったけど、今のところは問題ないし、折り合いがつけば距離も大丈夫」。ここで最上の結果を出し、桜咲く仁川へ乗り込みたい。
提供:デイリースポーツ