京都競馬場の外回りコースを使用する中距離レースで、
天皇賞・春へと向かう上で重要な
ステップレースだ。今年の場合は、連続開催でやや痛みが目立つようになってきた芝コースの状態もポイントのひとつになりそうだ。
◎
カレンブーケドールは、
オークス2着、
秋華賞2着、そして
ジャパンC2着。とくに重馬場で行われた
ジャパンCは3着
ワグネリアン、4着
マカヒキと2頭の年長ダービー馬に先着するもので内容が濃い。母の
ソラリアは南米チリのダービー馬で、その父スキャットダディは米国不敗の3冠馬ジャスティ
ファイの父。荒れた馬場はむしろ味方してくれそうだ。内回りコースだったとはいえ
秋華賞で京都コースも経験済。GIタイトルを持たないために53キロで出走できるのも有利だ。
〇
ステイフーリッシュも同様に勝ち味に遅いタイプだが、
京都新聞杯を勝利しており、ここまで重賞で2着4回3着4回。どことなく
父ステイゴールドの現役時代を彷彿させる。
母カウアイレーンは
ターコイズS(当時OP特別)の勝ち馬で、
NHKマイルCに勝った
ピンクカメオ、
安田記念、そして
スプリンターズSに勝った
ブラックホークの半妹という血統だ。前走は
グランプリホースの後塵を拝したが、悪い内容ではなかった。
荒れた馬場をもっとも味方にしそうなのは▲
ドレッドノータスか。全6勝中4勝を京都コースで挙げている京都巧者で、7歳馬とはいえ、昨年秋の
京都大賞典では11番人気ながら逃げた
ダンビュライトをしっかりとマークして2つめの重賞タイトルを手中にしている。