共同通信杯(GIII・東京芝1800m)に美浦から出走する注目馬4頭について、追い切り後の関係者のコメント。
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ココロノトウダイ(牡3・美浦・
手塚貴久)について、手塚調教師
「放牧から戻ってきた当初は息が今ひとつでしたが、乗り込みが進むにつれて良くなってきました。今週(2/12)の追い切りは馬なりでしたが、息の入りは1番良かったです。休み明けでも本数はしっかり重ねてきていますし、ジョッキー(丸山騎手)が好感触をつかんでくれているのは良いと思います。まだモタれるところは残っていますが、だいぶしっかり走れるようになってきました。馬体重が500キロを越えていても以前は頼りなさがありましたが、ここのところ体つきがフックラしてきて牡馬らしくなってきました。好勝負を期待しています」
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ダーリントンホール(牡3・美浦・
木村哲也)について、木村調教師
「今週(2/12)の追い切りは力まず運んでくれるかに注目していましたが、アグレッシブな中でもそれはちゃんとキープできていたと思います。前走(
葉牡丹賞・1勝クラス・3着)は飼い葉食いもあまり良くなかったですし、馬の状態が今ひとつだったのですが、それでもよく走ってくれたと思います。今回は馬に活気がありますし、健康状態も良いです。東京コースはさほど合う舞台とは言えないですが、いずれは通らなければならない道ですし、今回実際に走ってみてどうかというところだと思います」
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ビターエンダー(牡3・美浦・
相沢郁)について、相沢調教師
「前走(
京成杯・GIII・4着)はスムーズな競馬ができませんでしたが、最後は脚を使っていました。今週(2/12)の追い切りは動きが良かったですし、併せた
エメラルファイト(牡4・OP)相手によく食い下がっていたと思います。未勝利を勝ち上がった後の前走で重賞に挑戦したように、大きな期待をしている馬です。今回も相手は強いですが、頑張ってほしいですね」
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フィリオアレグロ(牡3・美浦・
堀宣行)について、森調教助手
「前走の新馬戦を勝った後、ノーザンファームしがらきに放牧に出しました。約1か月前に戻ってきて、ここまで順調に調整をしています。先週の追い切りはデムーロ騎手が乗ってしっかり負荷をかけました。今週(2/13)はラストまで良い動きでしたし、休み明けとしては力を出せる仕上がりだと思います。兄の
サトノクラウンと比較するのは可哀そうですが、昨秋よりも体の緩さが抜けてきて、一回り大きくなって成長しています。この時期に緩さがあるところと、気性的にカーッとする面は兄と似ていますね。1戦しかしていないので適性はまだわかりませんが、重い馬場でもこなしてくれると思います。重賞でも素質は通用するでしょう」
(取材・文:佐々木祥恵)