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netkeiba.com発の小説『絆 走れ奇跡の子馬』文庫化!

  • 2020年02月19日(水) 12時00分
 netkeiba.comの連載「熱視点」でおなじみの島田明宏氏による小説『絆 走れ奇跡の子馬』(集英社文庫、680円+税)が、2月20日(木)、全国の書店で発売を開始する。

 本作はnetkeiba.comで2012年6月から12月まで連載された「絆〜ある人馬の物語〜」を初出とする小説。2017年の単行本化とドラマ化にあたり、登場人物の名や馬名を変更。今回の文庫化にあたり、さらに大幅な加筆・修正がなされた。

【ストーリー】
 2011年3月11日。福島県南相馬市の小さな生産牧場が東日本大震災の津波に襲われた。壊滅状態のなか、奇跡的に生き残った牝馬が子馬を産む。子馬はリヤンドノール(北の絆)と名付けられて競走馬となり、日本ダービー制覇を目指す――。

 解説は福島民報の高橋利明記者。

【島田氏コメント】
netkeiba.com連載時、主人公の人馬は「将馬」と「キズナ」でした。それが単行本化とドラマ化にあたり、「拓馬」と「リヤンドノール」になりました。ドラマでは、役所広司さん演じる拓馬の父・雅之が主人公になるなど設定は変わりましたが、連載も単行本もドラマも、そしてこの文庫も、根底にある「絆」の精神に変わりはありません。
人と馬はどのように共生していくべきか。震災という悲劇が、あらためてそれを私たちに考えさせました。
リヤンドノールは、拓馬が愛した伝統の祭・相馬野馬追に出た牝馬シロの産駒です。拓馬は、シロの血、牧場にかけた父の思い、野馬追の伝統など、いろいろなものをつないで行こうとします。
私にとって、東日本大震災について書くことはすなわち、被災馬取材の過程で知り合った相馬野馬追の騎馬武者・蒔田保夫さんの長男・匠馬(しょうま)君を描くことでもあります。匠馬君は、祖父母の身を案じて海辺に向かい、津波に襲われて亡くなりました。20歳になったばかりで、彼も騎馬武者でした。
拓馬は、自覚のない男前なのですが、匠馬君もまさにそうだったようです。
文庫化にあたり、蒔田さんに相馬弁の監修をしてもらい、ものすごく雰囲気のある会話になりました。
また、解説は、自身も発災時福島競馬場の記者室で被災した高橋利明さんにお願いしました。いつもは競馬場で普通に話す仲なのですが、福島競馬場再開までのドキュメントで取材させてもらったこともあり、それについても書かれています。
本文は、初校、再校とも、私の赤字が入らなかったページはほとんどないほど手を加えました。前半を短くしたぶんダービーの描写を長くしたほか、リヤンのレース結果を変えたり、騎手の先輩後輩の関係を逆にしたりと大手術を施しました。
ぜひ、お手に取っていただけると嬉しいです。

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