23日に小倉競馬場で行われる
小倉大賞典(4歳上・GIII・芝1800m)の舞台となる小倉芝1800m。このコースについて解説していく。
小倉の芝コースは1周1615mで、
JRAでは福島に次いで2番目に小さなコース。
スタンド前直線の半ばからのスタート。最初は平坦コースを走り、1〜2コーナーは上り坂。2コーナー過ぎで最頂部を迎え、そこから先は徐々に下っていく。初角となる1コーナーまでの距離は270mほどと短い。なお、芝コース全体の高低差は約3mで、最後の直線距離は293m。コース全体に対して下りとなる部分が多いため、スピード能力が試される舞台だ。
従来は1回中京(6日間)・1回小倉(8日間)・2回中京(6日間)だったものが、今年は1回小倉(12日間)、1回中京(8日間)へと変更されている。したがって、16年〜19年は1回小倉4日目に行われていたが、今年は1回小倉12日目、すなわち最終日の開催となる。レース傾向を読み解く上で、この違いはしっかりと頭に入れておくべきだろう。
第三場は芝が多く組まれるため、馬場損傷が進みやすい。御多分に洩れず、1回小倉も非常に重いコンディションとなっており、先週土曜の
合馬特別(芝1200m・1勝クラス)は良馬場にも関わらず1.10.0。日曜日は重馬場で行われ、メインの
北九州短距離S(芝1200m・重)が1.10.0。最終日のメインレースとなる
小倉大賞典は、かなりパワーを要する馬場になるだろう。過去5年で4角先頭馬が3回馬券絡みを果たしているレースではあるが、差し馬にも十分に注意を払いたい。