フェブラリーSで
ケイティブレイブに騎乗する
長岡禎仁騎手(26)=栗東・
高橋亮=が、デビュー9年目で初のG1騎乗を迎える。しかし、このステージに立つまでは、平たんな道のりではなかった。
12年3月に美浦・小島茂厩舎からデビュー。地道にキャリアを積み重ねていたが、17年に腎臓破裂の大ケガで戦線離脱。乗り鞍が激減し、翌18年には1勝しかできなかった。「悔いが残らないように何とかしたかった」と、すがる思いで杉山厩舎の調教を手伝うようになり、美浦に籍を置きながら信頼を築いていった。
昨年5月に栗東へ“完全移籍”したが、
ケイティブレイブにはそれ以前からケイコをつけている。「付き合いも結構長いんで、癖は分かっています」と、乗り慣れたパートナーとの息はピッタリだ。「一番の恩返しは結果を出すこと。オーナー、先生に感謝の気持ちを結果で伝えたい」と勝利を目指す意気込みにブレはない。現役3人目となるG1初騎乗初勝利へ、若き苦労人が万感の思いを形にする。(デイリースポーツ・山本裕貴)
提供:デイリースポーツ