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ケンタッキーオークス最有力候補のG1・3勝馬バストが電撃引退

  • 2020年02月24日(月) 14時01分
 5月1日にチャーチルダウンズで行われるG1ケンタッキーオークス(d9F)の最有力候補と目されていたバスト(牝3、父アンクルモー)の、電撃的な引退が発表された。

 G1サンタマルガリータS(d9F)勝ち馬フォルトの従姉妹にあたり、ファシグティプトン・サラトガ8月1歳市場にて50万ドル(約5612万円)で購買されて、西海岸の伯楽ボブ・バファートの厩舎に入厩したバスト。2歳8月にデルマーのメイドン(d5.5F)でデビューし2着に敗れると、次走はいきなりG1デルマーデビュータントS(d7F)にぶつけ、ここを制しG1で初勝利。続くG1シャンデリアS(d8.5F)も連勝後、G1BCジュヴェナイルフィリーズ(d8.5F)では3着に敗れたものの、G1スターレットS(d8.5F)を制し3度目のG1制覇を果たしていた。

 今季初戦となった1月5日のG2サンタイネスS(d7F)快勝後、この後はひと息入れて、どこかをひと叩きしてケンタッキーオークスという青写真が描かれていたが、2月半ばになって球節に腫れがあり、検査の結果、軟骨部分に損傷があることが判明。全治4か月の診断が下り、目標としていた春の3歳クラシックを全休することになったことから、このまま引退して繁殖入りすることが、20日(木曜日)に決まったものだ。

 北米からは先週月曜日(17日)にも、LRマーサワシントンS(d8F)を含めてデビューから3連勝中だったタラズ(牝3、父イントゥミスチフ)が、オークローンパークでの調教中に左前の繋骨を骨折。予後不良と診断され安楽死処分がとられたばかりだ。

 今季の北米3歳牝馬ダート戦線は、大物2頭を一気に失うことになった。

(文:合田直弘)

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