スマートフォン版へ

四位「幸せな騎手人生だった」無観客の中で引退セレモニー

デイリースポーツ
  • 2020年03月01日(日) 06時01分
 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、JRA(日本中央競馬会)が創立された1954年以来、初の無観客での開催が2月29日、阪神、中山、中京競馬場で行われた。

 無観客の静かな阪神競馬場のスタンドに、関係者の温かい拍手が響いた。調教師転身のため、騎手ラストデーを迎えた四位洋文(47)=栗東・フリー。最初の騎乗となった3Rを勝利し、JRA勝ち鞍を1586勝に伸ばした名手だったが、5Rで騎乗停止処分となるハプニングも。最後の騎乗となった12R終了後は、馬を落ち着かせてから一番最後に引き揚げる、いつものルーティンで検量室前に戻った。

 約100人の関係者が見守った引退式では、友人から花束を贈られ、最後の勇姿を見届けた家族らが見守る中、胴上げの祝福を受けた。「たくさんのお馬さんや仲間たちに出会えました。小さい頃からの夢だったダービーをふたつも勝たせてもらって、幸せな騎手人生だったと思います」と感謝した。

 本来なら多くのファンが囲むはずだった。予期せぬ形でかなわなかったが、「ファンのいない競馬場は寂しいです。きょうで騎手を引退しますが、調教師としてまたこのウイナーズサークルに帰ってくることができるように頑張ります」と思いを届けた。

 次のステージへ-。「あすからトレーナー。また忙しくなります」。夢は調教師としてダービーを勝つこと。そして、若手を育てたい思いもある。仲間に慕われ、馬を愛した30年の騎手生活が幕を閉じた。

提供:デイリースポーツ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す