スマートフォン版へ

【ダイオライト記念】過去2度制覇の内田博幸騎手が語る船橋競馬場の特徴とは?

  • 2020年03月08日(日) 15時00分
 3月11日(水)ダイオライト記念(JpnII)が船橋競馬場で20:05発走となります。これまでに2度このレースを制した内田博幸騎手ダイオライト記念優勝時の思い出や、船橋競馬場のコースの特徴について語っていただきました。

――3月11日にダイオライト記念が行われますが、内田さんは2006年にヴァーミリアン、2010年にフサイチセブンでこのレースを制しています。ヴァーミリアンにはピンポイントでの騎乗でしたが、レース前はこの馬にはどのような印象を持っていましたか?

内田 器用な競馬をしている馬だという印象でした。

――前めの位置取りでの競馬になりましたね。

内田 ダートの場合、後方からの競馬よりも、できれば先行した方が馬は楽なんですよね。この馬は先ほども言ったように器用な印象もありましたので、先行して余力を残して直線に入りたいと考えていました。

――直線では2着のパーソナルラッシュを6馬身突き放しての圧勝でした。

内田 はい、思っていた通り強かったです。

――思い描いた通りの競馬でしたか?

内田 はい、サッと先行できました。自分の馬より前にいる馬を見ながら、後ろからはどのくらい来るのかという感じで乗っていましたが、本当に素直ですごく乗りやすかったです。

――一方、フサイチセブンは3連勝でオープンに昇級して、アルデバランS2着を挟んでのダイオライト記念出走になりました。レース前はこの馬にはどのような印象をお持ちでしたか?

内田 良い内容の勝ち方をしているという印象がありましたし、レースでこの馬の能力をどれだけ引き出せるかがポイントだと考えていました。

――フリオーソが逃げて、2番手からの競馬になりました。

内田 逃げる馬がだいたいわかっていましたし、それを目標にしてこの馬のリズムで走らせました。

――この時も思惑通りの競馬ができましたか?

内田 そうですね。無理に位置を取りに行ったり、速いペースで行ったりすれば馬に負担がかかりますし、レースも苦しくなります。いかに馬の脚質や適性に合わせた乗り方をするかだと考えていました。どのレースでもそうでしょうけど、ダートだからこそ楽な競馬をさせたいですし、4コーナーまでその馬の能力を温存できれば1番ベストです。ヴァーミリアンフサイチセブンは、それができたレースでした。

――船橋競馬場は差し馬に有利と言われるスパイラルカーブもありますが、コースの特徴を教えてください?

内田 小回りですけど乗りやすいですし、差しも追い込みもききやすい馬場でもあるので、楽しめるコースだと思います。ただこのダイオライト記念では、勝てなくても(前に行った馬が)残ってますからね。内々に包まれてしまうと苦しくなってしまいますし、いつでも動けるような前めのポジションが良いのではないかと思います。最近は早めにまくり気味に行く馬もいて、淡々と流れないこともありますね。

――船橋競馬場の2400mのレースはダイオライト記念だけになりますが、このレースの特徴はありますか?

内田 やはり最初の位置取りが1番の鍵になると思います。後方一気というのはよほどペースが上がるか、よほど能力が抜けていない限り難しいので、先行が有利だと思います。それも無理な先行ではなく楽に行けるに越したことはありません。ダート戦ですし、その方が馬にも負担がかかりませんからね。いかに負担のかからないレースをさせるかというのを心がけて乗っています。

――距離が長くてもやはり前めのポジションが有利なのですか?

内田 ペースが乱れれば別ですけど、小回りというのもありますからね。

――そして自分のリズムで?。

内田 はい、途中から前に来る馬がいれば行かせて、相手に惑わされず自分の競馬ができればと思います。後方から競馬をする馬の場合は、ものすごく長い脚を使える馬ではないと厳しいでしょう。

――枠順の有利不利は?

内田 馬によりけりですけど、真ん中くらいが良いと思います。

――ヴァーミリアンの時は内田さんは地方所属で、フサイチセブンの時は中央に移籍していました。この2つのレースは、気持ちの上で違いはありましたか?

内田 あまり違いは感じませんでしたね。ただ中距離や長距離のレースで勝つのは、ジョッキーの腕だとよく言われるので、2400mのダイオライト記念では結果を出したいと思って乗っていました。ですから、この2頭で優勝できたのはとても嬉しかったですね。

(取材・文=佐々木祥恵)

■重賞プレイバックダイオライト記念


みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す