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【ダイオライト記念まであと2日】浅野靖典が調べ上げたダイオライト記念(JpnII)の“謎傾向”とは!?

  • 2020年03月09日(月) 11時00分
 ダイオライト記念が11日(水)に船橋競馬場で開催される。スタミナとスピードが求められる特異な舞台設定に加え、今年は無観客での開催が決定。異例の一戦とはなったが、今年もバラエティに富んだ好メンバーが集結する。そこで今回は浅野靖典が同レースの歴史と見どころを解説。徹底的に調べ上げるおなじみの“小ネタ”では、謎の傾向が発覚して…?

ダイオライト記念JRA所属馬が出走できるようになった1996年は、ホクトベガが優勝。続く1997年もJRAデュークグランプリが制したが、98年と99年は地元所属のアブクマポーロが勝利を飾った。

 船橋競馬場の2400mは年に1回だけ使用される距離で、地方所属でこのレースを制したアブクマポーロ石崎隆之騎手、2002年のインテリパワー張田京騎手、04年のミツアキタービン(笠松)は東川公則騎手、08年と09年を制したフリオーソ戸崎圭太騎手と、リーディング上位の騎手が手綱を取っていた。

 しかし2010年以降の優勝馬はすべてJRA所属。2017年は大井のユーロビートが2着に入ったが、勝ったクリソライトとの差は6馬身。5月に実施された2011年は船橋のカキツバタロイヤルが2着に入ったが、それも優勝したスマートファルコンからは8馬身の差がついていた。

 船橋コースの特徴といえばスパイラルカーブ。1コーナーと3コーナーがゆるやかで、2コーナーと4コーナーが急な角度になっているその形は、航空写真で見ると“角がまるい平行四辺形”という感じだ。その舞台への適性が高いと大きなアドバンテージになるのは、クリソライトの3連覇が示すとおり。昨年の2着馬アポロケンタッキーもレース前の時点で船橋での連対率が100%だった。

 一昨年はケイティブレイブが勝ち、それ以前のクリソライトニホンピロアワーズなどを含めて、近年の勝ち馬は重賞実績が豊富な馬たち。しかしながら今年のJRA所属の出走予定馬で、重賞タイトルを持っているのはアナザートゥルースだけ。今年のダイオライト記念は、例年とは違うと考えておくほうがいいのかもしれない。

 そこで注目できそうなのが、過去の実績。2014年以降のダイオライト記念では『前年の9月以降に“左回りのダート1800m”で4着以内に入ったことがある』という馬が“1頭だけ”連対しているのだ。

 なんと、JRA所属でこの実績を持っている馬はゼロ。右回りも含めるとウェスタールンドが該当するが、同馬は今回が初めての地方競馬となる。

 一方、地方所属の出走予定馬には該当馬が何頭か。この点からも、例年とは違う雰囲気が伝わるだろう。

 もうひとつ、ダイオライト記念には“謎”の傾向がある。それは1着馬と2着馬が『内枠』と『外枠』の組み合わせになるケースが多いこと。具体的には『1〜5番』と『6番より外』で、2008年以降の12年でみると、その結果になったのは10回。これも頭のなかに入れておくといいかもしれない」

(文=浅野靖典)

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