「
金鯱賞・G2」(15日、中京)
大阪杯の
ステップとして、豪華なメンバーが集う一戦。今回も楽しみなラインアップだ。中でも
サートゥルナーリアの実績が一枚上だ。
調整は万全だ。2月中旬に栗東へ帰厩後、ここまで順調に乗り込まれてきた。1週前追い切り(栗東CW)では、わずかに促しただけでラスト1F11秒3。矢が放たれたような瞬発力を披露した。小滝助手は「まだ馬体には余裕があるし、パリッとさせるにはもう少し欲しいところですが、前哨戦ですから。いい状態にあります」と納得の表情を見せる。
ただ、一方で課題はある。ダービー4着、
天皇賞・秋6着と不本意な戦いを続けた左回りだ。「調教では右手前になった方が走りはいいんです。もしかしたら、左手前になるコーナーが下手なのかも」と同助手。今のところダービーや秋盾に明確な敗因はない。回りの問題なのか、あるいは府中の環境自体が合わなかったからなのか-。今回の臨戦は、まず左回りという不安をつぶすミッションでもある。
「(左回りについては)ここで分かると思います。落ち着いて走ることができれば」。激しい気性は暮れの
グランプリで制御することができた。ここで課題をクリアすれば、現役最強の座はグッと近づく。
提供:デイリースポーツ