「
高松宮記念・G1」(29日、中京)
芝1200メートルは今回が初めてとなる
グランアレグリア。
ディープインパクト産駒は6F戦のG1未勝利というデータを抱えているが、藤沢和師は「中京コースなら千二でも直線は長いし、問題ない」と全く気にしていない。
その韋駄天ぶりは、デビュー当初から際立っていた。新馬戦で1分33秒6の好時計を記録し快勝。のちの2歳女王
ダノンファンタジーを子供扱いにしている。「2歳の6月にあんな時計で走っているんだからな」と師は目を丸くした。
1週前追いにまたがったのは、初コンタクトとなる池添。美浦Wで5F69秒4-12秒6(馬なり)。ゆったりとした流れに折り合って、直線は素晴らしいバネを披露。馬体の緩みもなく、完璧な仕上がりだ。「雰囲気がある馬で、繊細なところがあるというのはつかめた。前走も上手に立ち回ってあの勝ち方だし、楽しみ」と武者震い。「ハミ受けが敏感で、すぐ反応してしまう。優しく乗らないと」と実戦でのイメージを浮かべた。
前走の阪神Cは鋭い末脚を繰り出して5馬身差V。久々となるが、「休み明けで
桜花賞を勝っているように、気のいい馬で久々は大丈夫」とトレーナーは涼しい顔。ス
プリント女王の座を見据え、着々と態勢は整いつつある。
提供:デイリースポーツ