4月2日(木)に牝馬による交流競走・
マリーンC(JpnIII)が
船橋競馬場で開催される。前開催に引き続き、無観客開催で、ネット投票のみとなる当レース。日々、現場で取材を行うスポーツ報知の南関東担当・志賀浩子記者に今年の勢力図と見どころを聞いた。
「
船橋競馬場の1600mで4月2日、
マリーンC・交流JpnIIIが行われる。レース史上初の無観客での実施となったが、乙女たちの戦いに変わりはない。
あまり枠による有利不利がなく、馬の力通りの決着がつきやすい傾向にあるコース。脚質の差もあまりないが、このレースに限っては先行馬が優勢。今年は直前の週末に雪が降り、気温も低いことから大幅な馬場の回復は見込めそうになく、よりこの傾向が強まり、時計の速い決着となりそうだ。
そうなると、やはり中心は中央勢。注目は昨年の
関東オークス・交流JpnIIを逃げ切り勝ちした
ラインカリーナだ。昨年末の
クイーン賞・交流JpnIIIは逃げた
クレイジーアクセルを捕らえ切れなかったとはいえ、初コースで3着。船橋2度目の参戦となる今回は前進が期待できる。
エンプレス杯・交流JpnIIで、3着だったのが
パッシングスルー。『初ダートで前半は戸惑っていたが、めどの立つ走りはできた』と鞍上が手応えを感じた走りをしており、2度目の交流で慣れが見込める。とはいえ、2000m戦を中心に使われてきただけに、一気の距離短縮がどう出るかがカギとなりそうだ。
この
エンプレス杯・交流JpnIIで、2着と地方馬最先着だったのが
ナムラメルシー。手綱を執った
御神本訓史は『この開催はダートが深く、この馬の助けになった』と話すが、直線後方から鋭く脚を伸ばし、勝った
アンデスクイーンに0秒3差まで迫る好内容。
スパイラルコースの船橋なら、よりこの馬の持ち味が生かせそうで、昨年の
ラーゴブルーに続き、地方馬の優勝となる可能性も高い。
メモリーコウは、2連勝に続いて出走した
TCK女王盃・交流JpnIIIで3着。レース後に
古川吉洋騎手が『コーナリングがあまりうまくいかなかった』と話したように課題はある。今回のコンビを組むのは、大井の帝王・
的場文男。コースを知り尽くしたベテランの手綱さばきでどう変わるか。
さらに、
ブリーダーズゴールドCの覇者、
ラビットランが船橋の
佐藤裕太厩舎所属として参戦。同トレーナーは、
サウンドトゥルーを復活させた凄腕。地方期待の若手トレーナーだ。久々の一戦で、どんなレースをするのか―。また、
武豊と臨む
スマートフルーレ、報知
グランプリC制覇で復活の狼煙を上げた
サルサディオーネなどからも目が離せない」
(文=スポーツ報知記者・志賀浩子)