「
大阪杯・G1」(5日、阪神)
春の中距離戦トップを争う一番に、牝馬
ラッキーライラックと
クロノジェネシスが出陣。いずれも牡馬を蹴散らせる実力馬だが、それぞれを管理する
松永幹夫調教師(52)=栗東、
斉藤崇史調教師(37)=栗東=の師弟対決にも注目だ。
レッドディザイアで09年
秋華賞を獲り、ともに歓喜に浸った両者が仁川で相まみえる。
メンバー中、ただ一頭のG1・2勝馬。牝馬
ラッキーライラックがラ
イバル11頭を堂々と迎え撃つ。
19年は
エリザベス女王杯をV。18年
チューリップ賞以来となる、1年8カ月ぶりの勝利で復活を遂げた。
香港ヴァーズ2着後は休養を挟み、20年は19年と同じ
中山記念で始動。早くから鞍上の手が動き、手応えこそ悪かったが、しぶとく伸びて2着にまとめた。松永幹師は「体が増えていた(11キロ増)のは香港で減った分が戻ったもの。ただ、休み明けでそれほど仕上げていなかった。あの手応えで2着に来るんだし、やはり力がある」と評価する。
この中間は栗東CWで長めから時計を出すなど、熱の入った追い切りで上昇をアピール。「しっかりとやった方が体調がいい。1回使って良くなった。だいぶ馬はできてきている」と胸を張る。「小脚も使えるし、阪神の二千も悪くない。ミルコも2度目。うまく乗ってくれたら」と期待を寄せた。
師弟対決にも注目が集まる。1歳下の牝馬
クロノジェネシスを管理する斉藤崇師は、かつて松永幹厩舎の一員。とりわけ09年
秋華賞馬
レッドディザイアを手掛けていたとあって、助手時代から腕利きとしてその名は知れ渡っていた。「人柄もいいし、乗り手としてもセンスがあった。
レッドディザイアも彼が調教したから勝てたと思う。斉藤君だから応援したいと思える。今回はラ
イバルの一頭ですね」。相手がまな弟子でも勝負は別。
ライラックをG1・3勝目へ導くべく、こん身の仕上げを施す。
提供:デイリースポーツ