■上原佑紀調教助手

(ジナンボーとの併せ馬だった今朝の追い切りについて)
「前走(金鯱賞・GII・2着)と間隔が詰まっていますので、中間は軽めの調整でした。追い切りの本数としては少ないので、今日は少ししっかりやりたいというのはあったのですが、予定より直線は少し速くなってしまいました。

　ただ引っ張り切れない手応えがあったので、全然無理はしていないという形です。前走からの上積みもありそうなので、中間は順調に来ています」

(サートゥルナーリアの2着だった前走の金鯱賞・GIIを振り返って)
「勝った馬はもちろん強かったのですけど、この馬もまだキャリア8戦でかなりポテンシャルは高いなと厩舎でも思っていましたし、ようやく能力を出してくれたというレース内容でしたので、少し安心しました。馬体面と精神面の成長が窺えたので良かったと思います」

(どのあたりにポテンシャルの高さが？)
「8戦目の前走でGIIで2着に来るということで、能力は非凡なものがあると改めて思いました」

(金鯱賞から大阪杯まで間隔は詰まっているが、この流れは悪くはない？)
「はい、前走後の状態を見極めてから次のレースについてのプランを考えるのですけど、前走が終わった後も大きな疲れはなくて、むしろ馬の気持ち的に上向いていましたので、今回大阪杯の出走を決めました。前走後も馬の前向きさや動きは全体的に上向いているので、今回はより良い状態で大阪杯に臨めると思います」

(1番適した条件でGIに？)
「5戦連続2000mで走っていて、馬的にも2000mの適性はかなり高まってきていると思うので、今回の舞台は楽しみです。精神的に今安定しています。(初めての阪神でも)例えばパドックだったり、普段の調教でもそうですけど、すごく前向きで気の悪いところもなく、そういう意味で競馬場が替わっても能力は出してくれるのかなと思っています。右回りも問題ないでしょう」

(ブリンカーの効果は？)
「前々走からブリンカーを着用しているのですが、前走はジョッキーの話を聞いてもプラスに働いているということで、今回も装着する予定です」

(コンビを組む藤岡康太騎手は今乗れているが？)
「藤岡康太さんは昨日も重賞(マーチS)を勝ちましたし、前走も騎乗して良い競馬をしてくれたので、今回はすごく期待しています」

(輸送プランについて)
「今日追い切りをして、金曜日に輸送、土曜日は阪神競馬場で調整という形になります」

(馬体重はどのくらいに？)
「前走時と昨日の時点でほぼ変わらない状態です。輸送で少し減るとは思うのですが、概ね前走時と変わらずに出走できると思います」

(最後にファンにメッセージを)
「先ほども言いましたけどまだキャリア8戦で、5歳という年齢のわりにはすごくフレッシュな馬です。いきなりGIの舞台になりますが、まだ底を見せていないところがありますので、能力を存分に発揮してくれれば通用する可能性は十分にあるのではないかと厩舎では考えています。ファンの皆様もサトノソルタスを全力で応援してくれたらと思います。よろしくお願いします」

(取材・文：佐々木祥恵)