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【大阪杯】カデナと夢成就!鮫島駿G1初栄冠に闘志「先輩に食らいついて」

デイリースポーツ
  • 2020年04月03日(金) 06時00分
 「大阪杯・G1」(5日、阪神)

 先週の高松宮記念では、モズスーパーフレアに騎乗した24歳の松若風馬(栗東・音無)がG1初制覇。今週も若手ジョッキーに注目だ。カデナとコンビを組むデビュー6年目の鮫島克駿騎手(23)=栗東・浅見=は、今回が3度目のG1騎乗。自身のJRA重賞初Vを決めたパートナーと挑む大舞台で奮戦を誓った。

 思い入れの強い相棒とG1獲りに挑む。鮫島駿は、父が佐賀の雄・鮫島克也なら、兄はJRAの鮫島良太。克駿がジョッキーに憧れるのも自然な流れだった。「乗馬を始めたのが小倉競馬場のスポーツ少年団。小学5年生から中学2年生まで、週末は小倉に住む祖母に車で送り迎えをしてもらっていました」。だからこそ第二の故郷で味わうカデナ小倉大賞典制覇は格別だった。

 開催の最終週で荒れた馬場状態を計算した巧みなリード。JRA重賞騎乗44回目にして、初めてゴール板を先頭で駆け抜けた。「昨年は小倉で落馬負傷して、悔しい思いもしました。レース当日は家族も来ていたので、勝てたのはうれしかったですね」と笑顔で振り返る。

 カデナにとっては17年弥生賞以来、久々の勝利。見事な復活劇だった。「前走は馬を鼓舞する感じで乗りました。最後はまだ余裕があったし、本来の走りを取り戻したと思う」。今回は相手関係が強化され、舞台も平たん小回りから坂のあるコースに変わる。「坂のある中山で重賞を勝っているし、楽しみの方が大きい。馬も僕自身も自信を持って挑める。オーナーや先生に感謝しています」と声を弾ませた。

 伸び盛りの23歳だ。「ひとつ上の(松若)風馬先輩が、G1を勝って刺激になりました。僕たちが上の先輩に食らいついて、いずれは追い越していけるように頑張ります」。3度目のG1騎乗。大舞台で夢をつかみ取る。

提供:デイリースポーツ

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