4日に行われるダービー卿CT(4歳上・GIII)の舞台となる中山芝1600m。このコースについて解説していく。
なお、中山競馬場の芝コースは内回りと外回りがあるが、芝1600mは外回りを使用する。
中山競馬の1周距離は内回りが1667.1m、外回りが1839.7m。その特徴は全体の高低差で、5.3mは日本最大となる。また四大場でありながら、ゴール前直線が310mしかない点はしっかり頭に入れておきたい。
芝1600mは1コーナー横のポケットからのスタート。初角となる2コーナーまでは240mほどしかない。そのため、物理的に外枠のロスの大きなコースとして知られている。
日本一となる高低差5.3mを誇る中山競馬場の最頂部からスタートを切り、2コーナー出口から
バックストレッチにかけて4mほど下り、3コーナー中間地点から4コーナーはぼぼ平坦になる。最後の直線は310mで、残り180mから残り70mの地点に高低差2.2mの急坂が待ち構えている。
スタートから下り坂になるコースレイアウトのため、ペースは比較的速くなりやすい。最後の急坂もあいまって、310mと直線は短いながらもゴール前は白熱した攻防が繰り広げられる。
前述の通り、外枠不利のコースとして知られているが、近年はエアレーションの影響もあり、外からの差しが利くケースも見受けられる。
ダービー卿CTは3回中山の3日目。3回中山は、前2日はAコース、後6日目はBコースを使用する。つまり、ダービー卿CTはBコース替わり初日ということになる。Aコース最終週となった28日の土曜日は、その日最初の芝戦となった5Rから全馬が内を開けて走るような状態で、実際に外からの差しが決まっていた。そして降雪による中止→火曜の続行競馬を経てのBコース替わり。荒れた内側がカバーされる形にはなるが、とはいえ内が頑張れるコンディションまで回復するかは微妙だろう。7R、9R、10Rに組まれている芝戦をしっかりチェックして臨みたい。