「
皐月賞・G1」(19日、中山)
無敗の2歳王者
コントレイル、
サリオスの対決に注目が集まるが、前哨戦を制した3頭も軽視は禁物だろう。ス
プリングS覇者
ガロアクリークは、同厩の先輩
ダイワメジャーのごとく大逆転を期す。
弥生賞ディープインパクト記念を制した
サトノフラッグ、
共同通信杯の勝ち馬
ダーリントンホールも好気配だ。
時を越え、厩舎の大先輩の蹄跡をたどる。04年
ダイワメジャー以来となる
皐月賞Vを目指す上原師が、ス
プリングS覇者
ガロアクリークを送り出す。16年前と同じ
トライアルからの臨戦で、急激に状態をアップさせてきた。
「メジャーは育成時から能力があると思っていたから“
皐月賞を勝てれば”という期待を抱いていた。ガロアは距離(不安)のイメージもあって、そんな感じではなかったけどね」。師は当時を懐かしみながら、今年のス
プリングSで戦前の低評価(6番人気)を覆した有望株に目を細めた。
19年11月の新馬戦を勝利すると、すぐさま暮れの
ホープフルSに挑戦(11着)。“偉大な先輩と比べるのはまだ早い”としつつも、2戦目にG1を選択したあたり、陣営の並々ならぬ期待の大きさがうかがえる。
総じて短距離志向が多い
キンシャサノキセキ産駒。先週のマイルG2・
ニュージーランドTも、同産駒の
ルフトシュトロームが制した。「血統は短距離だけど、この馬はゆったり走れて跳びが大きいから、早くから長いところがいいと思っていた。前走もスローで脚をためられた分、しまいにいい脚を使えた」と折り合いに不安はなく、二千の舞台もドンと来いだ。
今年の始動戦から3戦目。指揮官は「休み明け3戦目でさらに状態は上がるのでは」と本番までの青写真を描く。10番人気に猛反発した
ダイワメジャーのごとく、大金星を挙げてくれるかもしれない。
提供:デイリースポーツ