今年の
皐月賞は無敗のGI馬
コントレイルと
サリオス、そして3連勝で
弥生賞を制した
サトノフラッグの3頭が人気を集めそうだ。
コントレイルは
ディープインパクト産駒としては配合パターンが
ダノンキングリーに似ていて、東京1800mが最強なのも同じだろうが、ダノンのように性能の高さで
皐月賞もダービーも勝ち負けだろう。こちらのほうが母方にパワーの血が強く締まりの強い体質で、3歳春の時点での完成度は上だ。
同じディープ産駒でも、
サトノフラッグは配合のベクトルがかなり異なる。こちらは
リファールのクロスにハイペリオン的なスタミナの血を重ね、欧州的なスタミナや粘着力に特長がある配合だ。スピードの絶対値では
コントレイルに譲るが、
ディープブリランテや
ロジャーバローズのようにダービーを4角先頭で勝てる馬だろう。だから、前々走のマーフィーの乗り方がベストだと思うが、ダービーを見据えつつ、ルメールがどう乗ってくるか。
サリオスは540キロの巨漢で、マイルのハイペースをうなりながら抜け出すさまは
ハーツクライ×ロミタス(ドイツの名馬で芝2400mのGIを3勝)のイメージとは程遠い。母系に入る
デインヒルの血を活かした配合パターンなので、
デインヒルのパワーの血が強いのだと解釈したい。
ダノンプレミアムが、ディープより
デインヒルに似ているのと同じようなイメージだ。これは、ダービーより
皐月賞向きだろう。
(文=望田潤)
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