26日に京都競馬場で行われるGII・
マイラーズC(4歳以上、芝1600m)。注目はなんと言っても昨年の春秋マイル王・
インディチャンプだろう。当初は「
中山記念から、招待を受ければ4月の香港
チャンピオンズマイルへ」とのプランだったが、新型コ
ロナウイルスの影響で断念。ここへ向かうこととなった。
前走の
中山記念は初めてのコーナー4回かつ、1F延長の1800m戦、さらに斤量は58kgと決して好条件ではなかったが、4着と力を示した。約3カ月ぶりでプラス16kgだった体も、今回は絞れてくるだろうし、何より1600mでは
アーモンドアイにも勝った馬。あえて不安点を挙げるとすれば、2走前の
香港マイルのようにたまに出遅れることもある馬で最内枠や、他馬より2kg重たい58kgを背負うこと。しかし、58kg自体は勝った
安田記念でも背負っているので、こなしてくれるだろう。
ヴァンドギャルドは昨秋から3連勝し、古馬オープンクラスとは初対戦となったGIII・
東京新聞杯で6着。伸び上がるようにしてスタートで1馬身の出遅れや、直線では前が壁になって外に切り替えるロスがありながらも勝ち馬とは1馬身半ほどの差。素質の高さから、ここで重賞初制覇ということも十分あり得そう。
この舞台が得意の
ヴァルディゼールにも注目。京都芝1600m(外回り)は4戦3勝。敗れたのは2走前、大外枠からスタートで外にヨレた
カシオペアSでの13着のみだ。GIII・
シンザン記念もこの舞台で制覇しているが、勝負所での反応がややゆっくりな馬だけに、3コーナーからの下り坂で勢いをつけられ、直線も長いこのコースは向いているのだろう。
そして前走・
阪急杯はスピードに乗った直線で不利を受け、一旦はブレーキをかけながらも3位入線(加害馬の降着により、2着に繰上り)に巻き返した
フィアーノロマーノ。昨年はマイル重賞・
ダービー卿チャレンジトロフィーを勝っているが、最近は2走続けて1400mの重賞で2着と、マイルは少し長いのかもしれない。個人的には東京や京都のマイル戦は中距離寄りの馬を狙いたいだけに、この点は少し気になるが、重賞馬の底力は軽視できない。
マイラーズCは4月26日京都11レース、15時35分発走予定。
(文=大恵陽子)