同じ右回りコースの中距離レースということもあって
中山牝馬Sとの関連性が強いレース。福島競馬場で行われた過去10回の優勝馬は、16年の
マコトブリジャールを除く9頭(ただし、15年
スイートサルサは
中山牝馬Sを出走取消に優勝)を
ステップレースに挑んでいた。ただし、両方のレースに勝利した馬はいない。そのあたりがポイントになりそうだ。
昨年の覇者◎
デンコウアンジュは7歳となったが、年明けの
愛知杯に勝ち、前走の
中山牝馬Sはコンマ2秒差4着と衰えはない。前走は雪が舞う不良馬場でのコンディションの中、トップハンデを背負わされたが、後方からこの馬らしい伸びを見せた。今回、1キロ減の55キロは他馬との比較でも有利だ。ベテラン牝馬のキャリアに期待したい。
中山牝馬S1番人気3着○
エスポワールは1キロ増の54キロ。とはいえ、牝馬としては馬格に恵まれている馬で、重ハンデに強い
ステイゴールド系。斤量が問題になることはなさそうだ。しっかりと間隔を空けながら大事に使われている馬でもあり、今回が10戦目。大きく崩れたのは大外枠を引いた
秋華賞のみで近2走は重賞競走で2着、3着と健闘しており、ここは重賞初勝利のチャンスでもある。勝てば、鞍上の池添騎手は史上6人目の
JRA全10場重賞制覇となる1戦でもある。
巻き返しを狙うのは、前走の
中山牝馬Sは不良馬場に泣かされた▲
フィリアプーラだ。3歳1月の
フェアリーSで重賞初勝利。さすがにGI戦線では歯が立たなかったが、前残りの展開となった
紫苑S、
ターコイズSでもしっかりと掲示板を確保した。使われながら体重を増やしているのも好感。展開さえむけば、2つ目のタイトルゲットも期待できる。
中山牝馬Sからの連勝を狙う△
フェアリーポルカ、同2着△
リュヌルージュは3歳春の
忘れな草賞2着の実力馬。条件戦では勝ち味に遅いところを露呈してしまったが、相手なりに走る堅実さがこの馬のセールスポイントでもある。最後に△
ローズS2着で、
秋華賞4着△
サラキアを良馬場条件に見直したい。