「無観客開催」のなか全国のファンの皆さんの参加が広がっている門別
グランシャリオナイター競馬。GW最初の祝日、29日のメイン12Rは、B4-2組〜C1-1組のメンバーで争われる「福島町岩部
クルーズ特別/1200m外回り」(発走20時35分)だ。
5ヵ月余りという“長い冬休み”が明けたばかりのシーズン序盤ということで、出走馬の馬体重の増減(特にプラス体重)が大きかったりしがちな上に、いわゆる「叩き良化」タイプもいるなか各馬の仕上がり具合や状態面に差を感じるファンの皆さんも少なくないかもしれない。この一戦も、近走内容の善し悪しが割とハッキリしていると感じるだろう組合せで、上位人気馬とそうでない出走馬との評価の差は結構大きいものとなりそうだ。
前走の走破内容や時計(馬場差を含め)等を重視する層から、大きな支持を集めそうなのは今回3連勝に挑む
ライズイーグル、
JRA1勝クラスからの地方再転入初戦を2着にまとめた
ロードオヒアあたりだろうか。同じく
JRA1勝クラスからの転入初戦を先手からなんとか4着に踏ん張った
マートルリースも、コース2戦目ということに加え、初勝利が2018年9月のこの門別1200m(
JRA3歳未勝利馬との条件交流戦)圧勝だったこともあり、伏兵として注目される可能性十分だろう。
もう一頭、その走りに注目したいのが
アレグロだ。過去2年、冬場に“出稼ぎ”を試みた南関東所属時は計10戦でわずか1勝。2シーズンとも転入初戦が最高着順で、走るたびに着順を落としてしまうなど、この馬本来のパフォーマンスを見せられないまま“出戻り”する結果が続いている。
直前の一連の成績をみて「これでは‥」と感じてしまう向きも少なくないだろうが、デビューの地・門別では全く異なる成績を残してきているのが
アレグロだ。2歳だった一昨年10月には新馬勝ち。不振に陥った南関東から帰ってきた昨シーズンは、6月〜10月にかけてこの1200m外回りで計5勝を積み重ねた。ただ、その昨シーズンも勝ち星を挙げたのは4戦目だったということで「復帰即、能力全開!」となるかどうかは判らないものの、今後の走りに注目してみていただきたい一頭ではある。
門別
グランシャリオナイター開催においては、22日
ジャスタウェイ・プレミアムで
ニットウスバルの2着だった
ソルサリエンテらのように、他場では成績ひと息なのに、門別に帰ってきて大活躍する「コースの鬼」的なキャラも少なからず居たりするので、ぜひそういった“宝探し”もお楽しみいただければと思う。
(文:ひだか応援隊)