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ヴェルサイユリゾートファームがクラウドファンディングでの支援を募集 引退馬の命を繋ぐために

  • 2020年04月29日(水) 20時30分
 北海道日高町にあるヴェルサイユリゾートファームでは、6月30日(火)午後11時までの間、クラウドファンディングで支援を募っている。

 ヴェルサイユリゾートファームは、競走馬の生産を行っているヴェルサイユファームの分場という形になっており、ジャパンCを制したローズキングダムを受け入れたのを契機に、本格的に競馬や種牡馬、繁殖牝馬などを引退した馬たちを受け入れる養老牧場としてスタートしている。現在、そのローズキングダムをはじめ、アドマイヤジャパンブロードアピールスカーレットレディヒルノダムールビービーガルダン、認定NPO法人引退馬協会が当ファームに預託しているタイキシャトルメイショウドトウを含めて20頭の引退馬が暮らしている。

 これまで一般の競馬ファンをはじめ、引退馬支援団体、一部の牧場等が引退した競走馬たちの命を繋いできたという現実がある。ヴェルサイユリゾートファームでも、クラウドファンディングを活用しながら引退馬の繋養事業を進めてきたが、一牧場でやれることには限りがあり、代表の岩崎崇文さんは自分たちだけで引退した競走馬たちの命を繋ぐことの困難さを痛感してきた。そこで支援等に頼らず1頭でも多くの引退馬が余生を過ごせるように「サードキャリア(乗馬、繁殖、種牡馬などの役目を終えてからの馬生)ならではの自立化させた事業」という形で、継続可能な引退馬たちの余生の仕組みを作るという道を選んだ。その事業というのが「馬と人とが共存共栄できる牧場」で、2020年の重点計画としては「牧場で過ごせる宿泊施設の稼働」「馬を眺めながら過ごせる馬カフェの新設」「引退名馬にも乗れる乗馬・引き馬サービス」の3つを挙げている。今回のクラウドファンディングでは、その中の「馬カフェ」と「乗馬や引き馬をするための馬場」を作るための費用1500万円を募っている。

 この事業が成功すれば、引退した競走馬たちが余生を過ごす継続可能な仕組みのモデルケースにもなり、既存の養老牧場やこれから引退馬繋養に踏み出そうとする人たちの目標にもなるはずだ。

 支援したい方はこちらから。
【クラウドファンディング】

(取材・文:佐々木祥恵)

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