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【天皇賞】フィエールマン連覇!執念の末脚、史上5頭目 ルメールは史上初盾4連勝

デイリースポーツ
  • 2020年05月04日(月) 06時00分
 「天皇賞(春)・G1」(3日、京都)

 1番人気のフィエールマンが、先に抜け出した11番人気のスティッフェリオをゴール前で鼻差とらえ、平成最後と令和最初を飾る、史上5頭目の同レース連覇達成。ルメールは史上初の天皇賞4連勝となった。3着には4番人気のミッキースワローが入った。

 名手の巧みなリードで、フィエールマンは大外枠の試練を克服した。選択したのはスタート後、あえて位置取りを下げる作戦。スムーズに他馬の後ろにつけると、最初のスタンド前では中団の内にポジションを取って、ロスなく立ち回る。最後の直線で先に抜け出したスティッフェリオをゴール前で鼻差だけかわして、史上5頭目となる春盾連覇を達成した。

 昨年は首差、18年の菊花賞は鼻差と、ディープインパクト産駒の牡馬として初めてG13勝目を挙げたのも接戦だった。ルメールは「勝ったか分からなかったから、ガッツポーズできなかった。この馬はいつもギリギリだね」とホッとした表情。自身も天皇賞・秋を18年のレイデオロ、19年のアーモンドアイで制しており、史上初となる盾4連勝の快挙も成し遂げた。

 手塚師は「休み明けだったり、大外枠だったり、今回はいろんな難題がありましたが、よく克服してくれました」と笑顔で振り返った。中132日でのVは41年マルタケの中160日に続く、歴代2番目の記録。「有馬記念(4着)の後、どこか使おうと思ったら使えたが、この子のパフォーマンスを引き出すためには直接向かうのがいいと思いました」と直行の理由を説明した。

 自宅でテレビ観戦していた(有)サンデーレーシングの吉田俊介代表は「かなりヒヤヒヤしましたね。昨年は早めに動けましたが、今年は3着馬を見ていたのか、少し遅れていたました。よく勝ってくれました」とコメント。今後については「いったんノーザンファーム天栄に放牧に出して、問題がなければ宝塚記念(6月28日・阪神)へ向かいたいと思います」と先を見据えた。指揮官も「この距離がベストだと思っていない。もっと短い距離でもいけるはず」とG1連勝に期待を寄せていた。

 秋には天皇賞の春秋連覇も見えてくる。鞍上は「スタミナがありますが、いい瞬発力もある。長くいい脚を使えるので、東京の長い直線は彼にとっていいと思う」と適性があるとみる。古馬王道路線の主役へ、堂々と突き進む。

提供:デイリースポーツ

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