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【京都新聞杯予想】東上最終便に注目の高額馬登場!死角はあるのか?/JRAレース展望

  • 2020年05月08日(金) 20時00分
 ダービー馬を輩出してきた京都新聞杯。2013年は1着のキズナが、昨年は2着ロジャーバローズがここから日本ダービーに向かった。優先出走権が付与されるトライアルレースではないが、重賞で賞金加算ができ、「東上最終便」となる。

 注目はやはりアドマイヤビルゴ。セレクトセール当歳で5億8000万円(税抜き)で落札されたとあって、早くから注目を集め、デビューから2戦2勝。前走は好スタートから3番手インに控え、上がり3Fは最速の33.6秒で完勝。1F延長となるが、コーナー4回の競馬は前走で経験しているし、京都外回りコースも新馬戦でこなしている。他馬がアドマイヤビルゴを警戒してスローペースに落としたとしても、しっかりした末脚を持っているため、不安要素は見当たらない。

 相手筆頭はファルコニア。ここ2走は伸び上がるようなスタートで後方からのレースだが、2走前はゴール直前で差し切り勝ちを決め、前走はスローな流れを向正面からマクっていき、直線こそキレ負けしたが力は示した。デビューから3戦に騎乗した川田将雅騎手に再び手綱が戻って、スタートを決めれば上位争いは必至だろう。

 2連勝中のマンオブスピリットは前走が重馬場ながら末脚を伸ばして勝利。これを書いている木曜日夕方時点ではレース後の18時以降が降水確率40%で、日曜日が雨予報。もし予報が早まって水分を含む馬場になった場合、他馬が苦にする分、アドバンテージとなるだろう。

 プレシオーソはダートで2戦2勝。初芝なだけに悩ましいが、芝でも走れそうな雰囲気を感じる。あとは初めての重賞挑戦でどこまでやれるかだろう。

 キングオブドラゴンは前走の4コーナーで前が壁になって、一旦下げてから進路を外に見出した。直線も外に切り替える場面がありながらも4着。スムーズなら上位争いに加わるかもしれない。

 日本ダービーに向けて重要な一戦、京都新聞杯は9日京都11R、15時35分発走予定。

(文=大恵陽子)

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